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小川糸さんが考案 「最小限の手間で最大限のおいしさを引き出すレシピ」

小川糸さんが考案 「最小限の手間で最大限のおいしさを引き出すレシピ」

信州の自然豊かな地に住まう作家の小川糸さん。
小川さんが作るのは、素材の味を大切にした〝理に叶った〟料理。
手を抜くのではなく、最適かつ最小限の手間でおいしさが引き出されています。

作家
小川 糸さん
デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)はイタリア、フランスで文学賞を受賞。以来30冊以上の本を出版し、海外出版も多数。『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ライオンのおやつ』は、「本屋大賞」候補に選出される。新刊小説は『小鳥とリムジン』(ポプラ社)。

最小限の手間で最大限の美味しさを

「素材自体がいいのでそれを引き出すだけ。ノラコヤは調理道具も限られているので、簡単に作れるものばかりです」

酢ごぼう

酢や梅干しの風味、昆布やかつお節の旨味をごぼうにまとわせて

材料[ 2人分 ]
ごぼう … 1 本
梅干し(あれば) … 2 〜3 個
昆布 … 適量
砂糖 … 少々
酢 … 小さじ1 〜2
かつお節 … 適量

作り方
1. ごぼうは大きめのささがきにし、水に浸してアクを抜き、ざるに上げて水気を切る。

2. 鍋に1を入れて砂糖をパラパラとまぶして、梅干し、昆布を加えて弱火~中火にかけてふたをし、蒸し煮にする。ごぼうから水分が出てきたら酢を加えてさらに蒸し煮にする。

3. 2 に火が通ったら強火にし、焦げ付かないように混ぜながら水分と酢の酸味を飛ばし、かつお節を和えて、火を止める。

*酢や梅干しが効いているので日持ちし、常備菜に。水分が少ないのでお弁当にもおすすめ。

ふきのとうみそ

滋味深いふきのとうの風味がくせになる春のごちそう

材料[ 作りやすい分量 ]
ふきのとう … 8 〜10 個
米油 … 大さじ1 程度
お好みのみそ(ここでは白みそを使用) … 適量
刻んだくるみ(お好みで) … 少々
七味唐辛子 … 少々

作り方
1. ふきのとうは根元の黒ずんだ部分を切り落として水にさらす。

2. 鍋に湯を沸かし、1を約1 ~ 2 分ゆでてざるにあけ、粗熱が取れたら水気をしっかりと絞って粗みじん切りにする。

3. フライパンに油を熱して中火で2を炒める。全体に油がまわったら、ふきのとうがまとまる程度のみそを加え、弱火~中火で炒めて水分を飛ばす。仕上げにくるみと七味唐辛子を加えて混ぜ、火を止める。

*白みそを使うことで砂糖を入れずに上品な甘味に。田舎味噌や赤味噌を使う場合は、みそを入れる前に砂糖を加えて。

野菜のポタージュ

残り野菜を使い切れ、栄養も満点な始末スープ

材料[ 作りやすい分量 ]
玉ねぎ、長ねぎ(あれば)、カリフラワー、小松菜の菜の花、キャベツなど余り野菜 … 適量
オリーブオイル … 適量
ローリエの葉 … 1 枚
ブイヨン … 500 〜800 mL
バター … 適量
塩 … 少々

作り方
1. 玉ねぎ、長ねぎはみじん切りにする。他の野菜は火が通りやすいようにざく切りにする。

2. ふたがぴったりと閉じる鍋にオリーブオイルとローリエの葉を入れ、弱火~中火で玉ねぎと長ねぎを軽く炒めてふたをし、蒸し煮にする。

3. 2が透き通ったら火が通りにくい野菜から順に加えて蒸し煮にし、全体がくたっとしたらブイヨンを加えて煮込む。

4. ローリエの葉を外してミキサーにかけ、バターと塩を加える。器に入れオリーブオイルをかける。

*じゃがいもを加えるとまろやかな味わいに。多めに作ってストックしたり、冷凍も可。

塩りんごとおいも

薄い塩気でりんごとさつまいもの甘味を引き出して

材料[ 作りやすい分量 ]
りんご … 2 個
さつまいも … 1 本
塩 … 少々

作り方
1. りんごとさつまいもは皮をむいて、ひと口大に切る。さつまいもは蒸しておく。

2. ふたがぴったりと閉じる鍋にりんごを入れてパラパラと塩をふりかけ、鍋をゆすって塩をまんべんなく表面に行き渡らせて水分を引き出す。

3. 2を弱火にかけ、じわじわと蒸し煮にし、りんごから水分が出てしんなりしてきたら、さつまいもを加えてりんごの煮汁を吸わせて火を止める。

*B級品やジャム用、しなびたりんごでもおいしく、甘すぎずいくらでも食べられる。

photograph: Keiko Mizukai edit&text: Mizuki Sakaguchi

大人のおしゃれ手帖2026年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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