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「ベスト8でも驚かない」海外メディアが日本をダークホース視する理由【サッカーW杯】

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Eugene Hoshiko / AP Photo

 2026 FIFAワールドカップが12日に開幕した。それに先立ち、海外メディアでは日本代表を今大会の「ダークホース」として取り上げる論評が相次いだ。

 英紙ガーディアンは大会前特集で日本をダークホース候補の一つとして紹介。スポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』も日本を「ジャイアントキラー」と評し、上位進出の可能性に言及した。米スポーツ専門局ESPNでも複数の記者が日本をアンダードッグ候補として挙げている。そのほかフォックス・スポーツGOALDAZNなども日本をダークホース候補として紹介しており、海外サッカー界では「優勝候補ではないが、上位進出の可能性を秘めた存在」との見方が広がっている。

 もっとも、こうした論考は日本を高く評価する記者や媒体を中心としたものであり、海外メディア全体の総意というわけではない。ただ、日本を評価する記者たちが挙げる理由には驚くほど共通点がある。では、海外記者たちは日本代表のどこを評価しているのだろうか。

◆強豪撃破の実績
 最も多く挙げられていたのが、強豪国を相手に結果を残してきた実績だ。2022年カタール大会で日本はドイツとスペインを破り、グループ首位で決勝トーナメントに進出した。この結果は今なお海外メディアに強い印象を残している。

 ガーディアンは日本が過去12カ月でイングランドやブラジルからも勝利を挙げたことを紹介し、「特別なことを成し遂げられると信じる理由がある」と指摘した。ジ・アスレチックも、ドイツ戦ではボール支配率26%、スペイン戦では18%という劣勢の中で勝利を収めた事実を取り上げ、「このチームは番狂わせを起こす方法を知っている」と評価している。

 海外記者たちの目には、日本はもはや「善戦するチーム」ではなく、「強豪を倒せるチーム」として映っているようだ。

◆組織力とハイプレス
 海外メディアが共通して高く評価しているのが、日本の組織力である。フォックス・スポーツは森保ジャパンについて、「国際サッカー界で最も規律正しいプレッシングシステムの一つ」と表現した。高い位置からのプレッシャー、素早いトランジション、崩れにくい守備ブロックを日本の武器として挙げている。

 GOALも「日本のハイプレスはどのチームにとっても問題になる」と指摘。フォックス・スポーツはさらに「日本と対戦することは悪夢だ」とまで評している。個々のスター選手よりも、チーム全体で機能する組織力に注目している点は海外メディアに共通する特徴だ。

◆森保体制の継続性
 ガーディアンが特に評価していたのが、森保一監督の下で積み上げられてきた継続性だ。同紙は、2022年大会でスペイン、ドイツ、コスタリカと同組になりながら首位通過したメンバーのうち13人が今大会も代表入りしていることを紹介した。

 さらに森保監督が「私たちはワールドカップ優勝を目指している」と公言していることにも触れ、日本代表には自信と一体感があると分析している。ガーディアンは、日本がこれまで4度決勝トーナメントに進みながら一度も準々決勝に到達していないことを指摘した上で、「その壁を破る時が近づいている」との見方を示した。

◆欧州組の充実
 選手層の厚さも高く評価されている。DAZNは日本代表を「欧州でプレーする選手で埋め尽くされたスカッド」と表現し、久保建英や田中碧、前田大然らの名前を挙げながら選手層の充実ぶりに言及した。ジ・アスレチックは久保建英と伊東純也を「傑出した創造性を持つ選手」と評価している。

 またESPNのジュリアン・ローレンス記者は、「4年前も日本が好きだったが、今の日本はさらに強い」と記し、経験豊富な選手層とエネルギッシュなプレースタイルを評価した。複数の媒体が共通して、欧州リーグで経験を積んだ選手たちの存在を日本の強みとして挙げている。

◆優勝候補ではないが、強豪国が嫌がる存在
 今回集めた海外論評で最も印象的だったのは、日本を「対戦したくない相手」とみる視点だ。フォックス・スポーツは「カタール大会で日本と対戦したいチームはなかった。今もそれは変わらない」と断言。ESPNでも「相手にするのが非常に難しいチーム」「番狂わせを起こすチーム」といった表現が目立つ。

 興味深いのは、多くのメディアが日本を優勝候補としては扱っていない点である。優勝候補として名前が挙がるのは依然としてフランス、スペイン、アルゼンチン、ブラジルといった伝統的強豪だ。一方で、日本については「準々決勝進出の可能性がある」という評価が目立つ。ESPNではセサル・エルナンデス記者が「準々決勝、あるいはそれ以上に進んでも驚かない」と予想している。

 今大会からワールドカップは48チーム制となり、決勝トーナメントはベスト32から始まる。準々決勝に進むには決勝トーナメントで2勝が必要になるが、それでも日本を有力候補の一角とみる声は少なくない。

 海外記者たちの評価を総合すると、日本代表は「優勝候補ではないが、強豪国が対戦を避けたいチーム」という位置付けにあるようだ。ドイツやスペインを破った実績、森保体制の継続性、組織的なプレッシング、欧州で経験を積んだ選手層――。そうした要素が、多くの海外記者を日本推しにしている。

配信元: NewSphere

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