◆打撃陣は“大谷の復調”がカギ
そのドジャースだが、引き続き佐々木を除く救援陣の台所事情は苦しいまま。勝ち上がるためには、先発陣のさらなる奮起、もしくは佐々木以外にもう1人、頼れるリリーフ投手の登場がマストとなるだろう。さらにドジャース打線も奮起が必要だ。大谷翔平は、ポストシーズンの打率が1割台と低調なまま。フィリーズとの地区シリーズに限れば、18打数1安打、打率.056とサッパリで、三振の山を築いている。
大谷に続くベッツとテオスカー・ヘルナンデスはどちらも好調を維持しているだけに、カギはやはり大谷の打棒復活ということになるだろう。
ドジャースの次の対戦相手はブルワーズか、それともカブスか。どちらが勝ち上がってきても、日程的にはドジャースが有利。リーグ制覇へ、そして2年連続世界一へ、ドジャースの視界は良好だ。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

