◆ビジネスも周りを巻き込めば上手くいく
もちろん、アドバイス・シーキングは昼のビジネスでも有用です。たとえば、部下にあるプロジェクトについて「この方向で進めておいて」と指示だけするよりも、「このプロジェクト、どう進めたらいいと思う?」と意見を求めた方が、責任感や主体性が生まれて、やる気を出してくれるでしょう。
参加率の低い社内イベントも、ただ参加を呼びかけるだけでなく、「今度の社内イベント、どんな企画があったら面白いと思う?」と社員の声を聞くことで、一気に盛り上がるかもしれません。
もちろん、ただ口頭のテクニックとして使うのではなく、本当に相手の意見を大切にし、受け入れようとする姿勢が重要です。せっかく意見したのに否定されたら、自尊心を傷つけてしまい、逆効果になってしまいます。
相手の意見を聞くこと。聞けなくても、尊重しようとする姿勢を見せること―。
一時的にお願いを聞いてもらえるだけでなく、長期的な関係性を深めることもできる心がけです。
相手を単なる受け手にさせない“巻き込み力”、ぜひ使ってみてくださいね。
<文/山崎みほ>
―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―
【山崎みほ】
経済レポーター。証券外務員一種/行動心理士。 株式投資情報のレポーターとして、上場企業の取材記事や経済ニュースを執筆。Yahoo!ファイナンス、YouTube等メディアでは上場企業社長のインタビューも行う。また、銀座の高級クラブでホステスとしても勤務、心理学と行動経済学の知識を基にNo.1を獲得。経済レポーターの深い洞察力と人気ホステスとして培った対人関係術を融合し、夜の世界では1日40組、昼間の営業職では成約率90%の成績を上げるなど、昼夜問わず結果を出すスタイルを築いている。Xアカウント:@mihoy001

