アメリカと欧州の溝が深まる中で開かれたG7サミットについて2026年6月16日放送の「プライムニュース」(BSフジ)は日本の役割についてとりあげた。日本は「陰の主役」だったという見方がある。

欧州は中国との関係改善をしなければいけないのが本音
日本のスタンスを「陰の主役」と表現したのはキヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんだ。イギリスの外交官と話した最近のエピソードを持ち出す。
「最近、スターマー政権は中国に甘くないか、だいぶすり寄っているのではないか」と問いかけた。するとその外交官は「今、ロシアと我々は交戦状態にある、さらにトランプ政権から様々な経済的な圧力をうけているなかでさらに中国と戦うというのは難しい。優先順位をつけて中国と関係改善をしなければいけないのが本音だ」ということを紹介した。
峯村さんは「トランプ政権の同盟国を軽視する動きというのは結果として(欧州各国は)ロシア、中国を意識せざるをない。各国は何とか『トランプさん気づいてくれ』ということを今回のG7で打ち込めるかどうか」と話す。
そして、「ここまで欧州諸国の指導者とアメリカ側に亀裂があり、イタリアのメローニ首相でさえ関係が悪化している。となると、高市さんはG7の参加は初めてだが、ヨーロッパ側とアメリカ側をつなげる役割ができる可能性がある」と日本の役割に言及した。
2018年のカナダのサミットでは「安倍晋三さんが欧・米の亀裂を防いだ」
峯村さんは2018年のカナダで行われたG7シャルルボア・サミットを引き合いに出す。貿易摩擦や安全保障などで合意に至らず混乱したまま閉幕、欧州とアメリカの対立が決定的となったサミットだった。
「この時と状況は似ている。この時は安倍晋三さんがある意味、欧州とアメリカとの亀裂を防いだ。そういう役割を高市さんがどれだけできるのか、高市さんが『陰の主役』というか、重要な役割を担っていると思う」と峯村さんは指摘した。
安倍さんとトランプ大統領との関係や時代状況も違うが、日本が動ける位置にいることは間違いない。それが生かせるのか。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)