仙台弁護士会および東北弁護士会連合会は、中学生・高校生を対象とした法教育イベント「ジュニア・ロー・スクール仙台」を7月25日(土)に仙台弁護士会館にて開催する。参加費は無料。定員は先着90名(会場60名、オンライン30名)で、現在オンライン参加者のみ募集している。応募締め切りは7月10日(金)必着。
本イベントは2004年度以降、コロナ禍にあった2020年度を除き、毎年7月下旬に開催されてきた。2021年度はオンライン開催、2022年度以降は会場とオンラインの併用形式で実施されている。日本弁護士連合会が後援しており、宮城県外からの参加も歓迎されている。
模擬裁判では「食中毒傷害事件」を審理
イベントは午前と午後の2部構成。
午前中は「法教育授業」(会場参加のみ)が行われ、中学生と高校生に分かれてのディスカッション型の授業が実施される。
中学生向けのプログラムは「桃太郎エピローグ」と題し、桃太郎の物語の"その後"を舞台に鬼の立場からも事情を考えながら解決方法を検討する内容だという。
一方、高校生向けのプログラムは「アイドルの私生活は守られる? 週刊誌出版差止の可否」というテーマで、プライバシー侵害を理由とした週刊誌の出版差止の可否を考える内容となっている。
そして午後には、“本気すぎる”「模擬裁判」が行われる(オンライン参加可)。
今年の題材は「隠し味に毒をひとつまみ? 食中毒傷害事件」と題した刑事事件。
ラジオ番組の料理コーナーで、食材の代わりにそれに酷似した有毒植物が使用され、料理を試食したラジオパーソナリティが食中毒にり患したというストーリーに沿って、調理した料理研究家が傷害罪で起訴されたという架空の事件を扱う。
同イベントを担当する「仙台弁護士会法教育特別検討委員会」の伊藤薫德(いとうまさのり)弁護士は、模擬裁判について次のように説明する。
「被告人のスマートフォンの検索履歴や、被告人と被害者の関係等についての供述調書等の証拠の吟味のほか、被害者・被告人に対する尋問を行い、被告人に傷害の『故意』があったかどうかを生徒さんに考えていただく授業になっています」
各授業では、結論を導き出すためにグループに分かれてディスカッションも実施されるという。初めて会う他校の生徒とのディスカッションは、学生にとって「最初は緊張するかもしれません」としつつ、「各グループには弁護士チューターがついて進行や議論の整理をしますので、安心して参加してほしいです」と呼びかけた。
法的思考力の必要性「高まっている」
仙台弁護士会では本イベントの目的を、「中学生・高校生の法的思考力および司法への理解・意識を高めること」と位置づけているという。
伊藤弁護士は「情報があふれ、価値観が多様化している現代社会において、不確かな情報や感情に流されず、客観的な事実とルールに基づいて最適な合意を形成する力(法的思考力)を伸ばす必要性は高まっています」と話す。
また、18歳成人年齢に伴い裁判員や検察審査員といった司法参加が身近になりつつある中、司法制度への理解を深める機会として本イベントを活用してほしいと呼びかける。
参加対象は将来の法曹志望者に限らない。
「広く法律に興味のある生徒さんであれば、どなたでも参加いただきたいです。ぜひ、この夏休みに、仙台弁護士会のジュニア・ロー・スクールで楽しい思い出をつくりましょう」(伊藤弁護士)
■イベント概要
「ジュニア・ロー・スクール仙台」
日時: 2026年7月25日(土)10:00〜16:30(予定)
会場: 仙台弁護士会館(宮城県仙台市青葉区一番町2-9-18)
参加費: 無料
対象: 中学生・高校生
定員: 先着90名(会場60名、オンライン30名)
応募締め切り: 2026年7月10日(金)必着
応募方法: Googleフォーム(https://forms.gle/Kg4SmbYd4ppYQZ4k9)、またはEメール・郵送・FAXによる申込書の送付
主催: 仙台弁護士会・東北弁護士会連合会(日本弁護士連合会後援)
お問い合わせ:仙台弁護士会 ジュニア・ロー・スクール仙台係
TEL:022-223-1001/FAX:022-261-5945/メール:jls@senben.org
※会場参加の枠は定員に達したため締め切りました。オンライン(2部のみ)の申し込みは可能です。

