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宮部みゆき作品があったから...超人気作家・辻村深月さんが語る新作執筆についての動機

直木賞や本屋大賞を受賞し、売り切れになる書店も出るという人気作家、辻村深月さんが2026年6月17日放送の「THE TIME,」(TBS系)に出演、最新作について文芸評論家の三宅香帆さんのインタビューを受けた。

超人気作家・辻村深月さんが語る新作執筆についての動機は(写真はイメージ)

「自分がどうしたいかではなく登場人物が何をしたいか」

辻村さんは、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でデビュー。その後「鍵のない夢を見る」(2012年)で直木賞、「かがみの孤城」(2018年)は本屋大賞を受賞し映像化された。今年6月に出版されたばかりの最新作「ファイア・ドーム」は発売3日にして10万部増刷という爆売れ作家だ。

小説の構想について辻村さんは「こうしたら面白そうっていう(大まかな設定)だけ用意して、あとは出てきた登場人物に任せる」という。三宅さんは驚きながら「作者もトリックを分からずに書いている?」との質問に「そうなんです。自分がどうしたいかではなく登場人物が何をしたいか」と話す。常人にはわかりにくい感覚だが、登場人物が一人歩きをして辻村さんに書かせている、という感じなのだろうか。辻村さんも「登場人物の憑依型」と認めている。

「自分の中で信頼できるたった一人の読者に向けて書けばいい」

今回の新作は辻村さんにとって初の社会派ミステリー。宮部みゆきさんの存在がなかったら誕生していないと話す。宮部作品の「火車」「模倣犯」などを挙げて「読み終わった後に、小説の世界の問題が現実の世界と地続きにある気づきの感じが小説ってなんてすごいんだと思った。いつか自分も」と執筆の動機を話した。

辻村さんはエゴサーチもSNSも一切しないという。三宅さんは「他人の評価が怖くなったりする時はないのか」と尋ねる。辻村さんは「全員賞賛する小説なんてないと思っている。自分の中で信頼できるたった一人の読者に向けて書けばいい」と話す。

その覚悟があるからこそ「万人」を魅了する作品が生まれるのだろうか。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

配信元: J-CASTニュース

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