数多の会食を電通時代に経験し、会食の猛者としてそのノウハウを伝える会食専門家・yuuuさん。
そんなプロの実力はいかなるものか、yuuuさんに東カレ編集長を接待してもらった。こちらからのリクエストは、「麻布で予算1万円」のみ。
麻布会食・密着レポート第2弾は、手土産選びや会計のタイミング、2軒目への誘導、御礼メールなど。今すぐ真似できるテクニックが満載です。
元電通で現在も会社員。会食関連の企業研修多数。6日で重版した著書『ビジネス会食完全攻略マニュアル』が発売中。
今年で編集者歴25年目。男性ライフスタイル誌を経て現職。飲食関係者との会食が多い。yuuuさんと会うのは3回目。
熱弁モードで大盛り上がり!予想以上の心地良さに興が乗ってきた編集長
― yuuuさんの行動の裏側をこっそり解説 ―
盛り上がる会話には共通点と熱い話が必要
共通点探しのため事前に自己紹介シートを送るのも手。相手の熱い話は、物理的に前のめりになり、きちんと目を見て聞く。
そして会は、yuuu氏が中座して終盤に……
話が途切れない絶妙な間でyuuuさんが中座。
お手洗いに立つ雰囲気で立席し、会計を。その少し前に「お飲み物の追加は大丈夫ですか?」と確認すること。
手土産は相手のパーソナルな好みを反映
会計を終え、預けていた手土産「CRAFT WONDER」のビールと『TERROIR by Daichi Okuno』のチョコと共に戻る。
手土産は1軒目の最後に渡すもの。相手に知られぬよう入店時(会食開始の15分前が理想)に店に預け、会計時に受け取る。
選びのポイントは?
「日紫喜さんがワイン好きと聞いたのでワイン感覚で味わえるビールと、麻布のテーマにちなみ昨年秋に麻布十番にできたショコラトリーの商品です。
家が近い方の場合は重さも重視。重いと“何か良いものをもらったな”という心理になるからです」
相手の好みと会社のカラーの2軸で手土産を用意するのが上級者。
「東カレさんらしいと思って」最旬チョコも併せて用意。
「もちろん、ご自宅の事情などもあると思いますので」と相手に無理をさせないニュアンスで二次会をヒアリング。
さらにyuuuさんが用意していたのは、ヘパリーゼ。
「二日酔い防止のために渡します。店を出て駅に向かう途中、お礼と合わせて“乾杯!”と一緒に開けるのも盛り上がります」
酔い対策アイテムも用意。マイルドで飲みやすいのでヘパリーゼがオススメ。一緒に飲むことで印象的な共有体験に。
一次会は大充実で終了、盛り上がって二次会へ!
― yuuuさんの行動の裏側をこっそり解説 ―
最後の忘れ物チェックは入念に行ってこそ会食達人
退店前に忘れ物チェック。携帯のライトをつけて床まで調べると確かで、しっかり者の印象もつく。傘なども要確認。
◆
yuuuさんの隠し玉、「ヘパリーゼ」を手に意気揚々と十番の夜に消えていったふたりでした――。
約2時間の会食後、大満足そうな編集長。まるで手厚いデート後の女性のように、穏やかな表情。何が良かったのか、二次会の直前に引き留めて聞いた。
yuuuさんからは、会食の神髄も語られたのだった。
日紫喜:まず、僕が来た瞬間すごい勢いで立って、あの体育会系感が面白かったです。僕みたいな天邪鬼で非体育会系ですら嬉しい。やられて嫌な人はいなくて、単純なことだけれど、どんなタイプにも良い印象になる。皆さん実践すべきと思いました。
yuuu:僕も元々は体育会系じゃないんですが、体育会系の仕草は特に上の方に喜ばれます。結局、体育会系は皆に好かれると、会食を重ねて学びました。
日紫喜:会話では東カレへの提案もいろいろあって刺激になったし、よく読んでくれてるなと。
yuuu:メディアの方なので確実な会話の共通項はその媒体。ファンと伝えるのはもちろん、素直な提案が相手に新鮮なはず。
日紫喜:二次会に『Tokyo Confidential』を自然に引き出してくれたのも良かったです。
yuuu:前に日紫喜さんがテレビで『Tokyo Confidential』を紹介されていたのを覚えていたんです。実は、行ったことがあるんですが「あのテレビで話していたバー行ってみたいです!」と知らないフリをしました。
日紫喜:夜のクラブのお姉さんみたい(笑)。でも、嬉しい。
yuuu:店に限らず、会食では知っていることを知らないという沈黙は金。皆「あ、知ってます!」と言いがちですが。あのバーの場合、僕なら「麻布十番ですよね。どの辺りですか?」と日紫喜さんに聞きます。
日紫喜:あそこに見えるのがそうだよ(窓の外を指差す)。外国人が多くてテラスもよくて。
yuuu:と、その店について気持ちよく喋ってもらいます。
日紫喜:気持ちいい!よし、行こう!となる。あと、解散したあとに欠かさないと話していた行動が、自分には新鮮でした。
yuuu:三度の御礼ですね。一度目は、その場で「ありがとうございました!」と勢い良く挨拶し、家に帰ったらDMなどで軽く御礼、翌朝もう一度御礼メールを送ります。
日紫喜:too muchな気がして自分ならやらないけど、されたら嫌じゃない。
yuuu:当日のご連絡は本当にサラッとですよ。でも、びっくりマーク4個みたいな。
日紫喜:びっくり4個?めちゃくちゃテンション高い(笑)。
yuuu:メールに感情を宿すのは重要。メールは無機質になりがちなので、打ち解けたことを表すためにも「!」は多くします。ただし、翌日のメールはきっちりと丁寧に送ります。
日紫喜:デートのテクみたい。
yuuu:デートで嬉しいことは、皆されて嬉しい。過剰なくらいでちょうどいいのは、“丁寧な人”という自分のブランド作りにつながるからです。会食で大事なのは「会食でこれだけデキるんだからビジネスもしっかりやってくれるだろう」「熱いやつだし一緒に仕事すると面白そう」と思ってもらうことです。
日紫喜:確かにレスが早そうだし、過剰なのが熱さにも思える。裏話を聞くとあざといんだけど、少しかわいくも見えてきた。
yuuu:やった〜!20代でも50代でも、会食は人としてかわいいと思われたら勝ちです!
本日の会食場所に選ばれたのは……
麻布十番の自然派ワインビストロ『喃喃(ナンナン)』
鳥居坂下のビルで15年続く。ナチュラルワインを中心に約300種を常備する。名物の「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」には3日かけてソースを作るなど、細部までこだわる料理が好評。
コース¥7,000~、グラスワイン¥1,200~、個室料¥5,000~。
■店舗概要
店名:喃喃
住所:港区六本木5-11-25 鳥居坂アネックス 4F
TEL:03-5786-3445
営業時間:18:00~LO22:30(土祝17:00~LO22:30)
定休日:日曜
席数:テーブル30席、個室2(10席)
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