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外観や店内の様子など料理と同じくらい見た目が重要なのが飲食店。もちろん、味一本で勝負する店もあり、そっちのほうが敷居が低くて通いやすいが、そうした店が好みに合わない者もいるようだ。
証券会社に勤める佐竹淳紀さん(仮名・28歳)は、夕食は基本的に外食。自宅最寄り駅周辺に行きつけの店があり、平日は食事を済ませてから帰宅という流れだ。なかでもコロナ禍の期間を除き、就職当時から通い続けているのは町中華のお店。ラーメンや餃子をはじめ、レバニラ炒めなどの定食類も全体的にレベルが高く、しかもボリュームもあるので月2~3回の頻度で通っているそうだ。
◆お気に入りの町中華で女性客が不満を連発

問題の女性客は20代半ばくらいで、夜8時半過ぎに同年代と思われるスーツ姿の男性と入店。テーブル席に座っていたが女性は最初からこの店のことが納得いかない様子だったという。
「すでに別の店で飲んできたような感じでしたね。女性は周りの客にも聞こえるほどの声で『ねぇ、他に店はなかったの?』や『店の中もなんか汚らいし……』と彼氏らしい相手の男性に不満をぶつけてました。どうも力関係は男のほうが下らしく、必死になだめようとしていましたが彼女はそれを無視して文句を言い続けてました」
◆常連客と女性が口論しはじめて…

ただし、女性も負けじと「アンタに関係ないでしょ! ジジイはすっこんでろ!」と反撃。思った以上の気の強さと口の悪さに佐竹さんも驚いたそうだが、さらに2人の言い争いに「あの、ちょっといいですか?」と割って入ったのが同じくカウンター席に座っていたスーツ姿のアラサー男性だ。

