◆「自分はエンターテインメントの世界しか知らない」

田口:さすがにいま抱えているもので手一杯なので(笑)。まずは『A-MEN’S TOKYO』の店舗運営を軌道に乗せることが当面の目標です。
まだオープンして1年ほどですし、ショークラブの経営が安定するまでに4~5年はかかると言われているので、地道にやっていけたらと思います。
あとは店に所属するキャストからスターを生み出したいとも思っています。
芸能だったり、ダンサーだったり、この店で働くだけじゃなくて、彼らがさらに上に羽ばたけるようにできたらいいですね。
――活動は多岐に渡りますが、全部まとめて田口さんの今後の展望を教えてください。
田口:自分が楽しさを提供して誰かに喜んでもらいたい、という軸はこれまでも、そしてこれからも変わらないですね。MBTI診断もESFP型(エンターテイナー)でしたし、なにより自分がやってて楽しいので、肌に合っているんじゃないかなと思います。
中学生で当時のジャニーズ事務所に入ってエンターテインメントの世界しか知らないんで、これしかできないと言ってしまえばそうなんですけど(笑)。
◆ありのままの自分を評価してもらいたい
――今回お話を聞いて、一度転落してしまったのにとても前向きだなと感じました。田口:僕、根っからのポジティブ人間なんですよ。
人間は誰でも失敗することもあると思うんですけど、くよくよしてたって何も始まらないでしょ? 僕の場合は逮捕という大きすぎる失敗でしたが、応援してくださる方がいる限りは頑張るしかないじゃないですか。
KAT-TUN時代と比べると状況は大きく変わりましたが、自分を大きく見せるつもりはないですし、「田口っていまこうなってるんだ」と、今回お話しした現時点のありのままを見て評価してもらえたらいいなと思います。
「逮捕されたくせに偉そうなこと言うな」という声が上がるかもしれませんが、それも自分の位置や見え方を知るという意味でありがたい意見。とにかく日々誠実にやっていくだけです。
――インタビューに非常に気さくに対応してくれた田口淳之介氏。大きなつまづきはあったが腐ることなく、実直に進み続ける田口氏なら、再びメディアを賑わせてくれる日もそう遠くないかもしれない。
<取材・文/松嶋三郎 撮影/杉原洋平>
【松嶋三郎】
浅く広くがモットーのフリーライター。紙・web問わず、ジャンルも問わず、記事のためならインタビュー・潜入・執筆・写真撮影・撮影モデル役など、できることは何でもやるタイプ。X(旧Twitter):@matsushima36

