インバウンド(訪日)客向けのお土産として和牛を売り込む取り組みが拡大する。
日本航空(JAL)傘下の格安航空会社(LCC)、ZIPAIRの運航会社など3社は2026年6月16日、ZIPAIRの事前注文サービス「AKIBA GO」を活用した和牛の輸出販売に向けて連携すると発表した。

空港で保冷和牛を受け取ってチェックイン時に預ける
AKIBA GOは、利用者が専用サイトで商品を注文すると、出国当日に空港で受け取れるサービス。購入した商品を旅行中に持ち歩く必要がないのが利点だ。
これまで受け取り場所は成田空港第1ターミナルに限られていたが、成田空港第2ターミナルと羽田空港第3ターミナルが加わった。対象は成田、羽田発のシンガポール便と米国便を利用する旅行者で、ZIPAIR以外の航空会社利用者も利用できる。
購入した和牛はJALカーゴが空港へ輸送し、利用者は出発当日に空港内のJAL ABCカウンターで受け取る仕組みだ。和牛は、30時間保冷が継続できる状態で、検疫に必要な証明書と一緒に受け取る。その後、チェックイン時に通常の手荷物として預け、到着地で一般の手荷物と同様に受け取る仕組みだ。
販売されているのは、米国向けの場合、いわて牛ブロック肉(1.2キロで税込4万6440円)や鹿児島黒牛ブロック(1.2キロで同3万8400円)など。
今回の連携では、東京・秋葉原のビックカメラAKIBA店頭にブースが設置され、和牛のPRを始めた。ブースには、霜降り和牛の写真とともに「Why not take WAGYU home?(和牛を持ち帰りませんか)」とのメッセージ。スタッフが法被姿でチラシを配り、訪日客に向けて日本産和牛をアピールした。
ZIPAIRの深田康裕社長によると、AKIBA GOの現時点の取り扱い件数は「月間数十件程度」で、サービス拡大で「期待は大きい」。特に目標は掲げず「走りながら考えていく」としている。
秋葉原の店舗は「非常に免税が強い」が「食という部分で非常に弱い部分」
ビックカメラの川崎義勝執行役員は、ビックカメラAKIBAは、インバウンド向けに「非常に免税が強いお店」だと話す。さまざまな種類の商品を取り扱ってきたが、「食という部分で非常に弱い部分があった」といい、今回の取り組みでラインナップを強化したい考え。「結果次第で今後関西も視野に入れながらやっていきたい」と話した。
JALカーゴサービスの大岩慎太郎取締役は、連携の意義として(1)日本の農水産品の輸出拡大への貢献(2)エンドユーザーへの直接のつながり、という2つを指摘した。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)