プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(67)が2026年6月21日にユーチューブを更新し、中日・井上一樹監督(54)の起用法について、「細川を6番で打たせている場合ではない」と苦言を呈した。

「井上監督には『何を考えているんだ?』というところがある」
チームは今季、開幕から低迷し、借金生活が続いている。巻き返しを図ったセ・パ交流戦は、7勝11敗の借金「11」で終えた。リーグ戦は、24勝42敗1分けで、借金は「18」まで膨れ上がり、最下位に沈んでいる。
ペナントレース中盤に差し掛かり、チームは夏場以降、浮上することができるのか。DeNAでヘッドコーチを務めた経験を持つ高木氏は、「負けが込む監督は、思考停止というか、何をやっていいか分からない状態になるときがある」と指摘し、井上監督の心境に言及した。
「井上監督には『何を考えているんだ?』というところがある。俺もヘッドコーチをやっていて負けが込むと、『何をやっても無理だな』というような感じになるときもある。だけど、そこで常々言っているが、固定観念を外して考えた方がいい。奇襲とか、奇策は弱いチームに許されることだから。そういう固定観念を外して戦ったらどうかなと思う」
今季、チームの借金がかさむにつれ、インターネット上では井上監督の進退を不安視する声が強まっている。
借金が「19」となった14日には、中日・朝田憲祐球団本部長が、エスコンフィールドHOKKAIDOで行われた日本ハムとの試合後に、報道陣の取材に対応。引き続き井上監督のサポートを続けていくことを明かした。
スポーツ紙によると、朝田球団本部長はチームの低迷について涙ながらに謝罪した後、「監督は以前、『成績が伴わなければ責任を取る覚悟』とおっしゃっていた。まだ諦めていません。補強など選手がパフォーマンスを発揮できるようサポートします」などと語ったという。
「阿部を4番に使っている場合ではない」
このような背景を考慮した上で、高木氏は「このままでは勝てないということを考えると、変わらなくてはいけない」と指摘し、具体的な起用法を提言した。
「とにかく、選手たちに勇気を持たせるとか、そういうことをしないといけない。細川(成也)を6番で打たせている場合じゃない。阿部(寿樹)を4番に使っている場合ではない。はっきり言って、阿部は4番ではない。苦しくても細川を使わないと。監督は、細川ともっと会話した方がいい」
主砲・細川成也外野手(27)は、開幕から4番を任されていたが、打撃不振に陥っている。今季は67試合に出場して、打率.225、9本塁打、36打点。10日のロッテ戦では、6番に下がり、代わって阿部寿樹内野手(36)が4番に起用された。
高木氏は中日の打順について、「岡林(勇希)は1番で固定」と提言し、次のように持論を展開した。
「2番は板山(祐太郎)でもいい。3番は村松(開人)。それで細川、サノー、石川(昂弥)、鵜飼(航丞)。もう決まっている。これで、固定で戦えばいい。『お前たち行け、俺は信じている』と。そうやって戦うしかないと思う。それを、『私、仕事をしています。私は考えています』みたいな、ピッチャーによってコロコロ打線を変えるから落ち着かなくなる。どっしり構えてやれと」
リーグ戦が再開した19日からの巨人3連戦は、2勝1敗で勝ち越した。23日からはリーグ4位のDeNA、26日から3位ヤクルトとアウエーでの3連戦を予定している。