夏から秋にかけて旬を迎える『茄子』。”夏茄子”や”秋茄子”と言ったりしますが、その違いをご存知でしょうか? 今回は”夏茄子”と”秋茄子”の違いや、おいしい食べ方を紹介します。
『茄子 (なす)』とは?

茄子 (なす)とは夏から秋にかけて旬を迎えるインド原産の野菜で、日本では奈良時代ごろから栽培されていると言われています。
現在では高知県を筆頭に全国で栽培されているため、国内でも比較的手に入りやすい野菜のひとつです。茄子にはたくさんの品種がありますが、中でもよく目にするものに卵型のものや長茄子と呼ばれるものがあります。
茄子は淡白な味わいでクセがなく、どんな料理にも使える万能食材です。
茄子に含まれる成分とその効果
茄子の皮には”ナスニン”と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれており、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は老化やガンの予防だったり、生活習慣が原因で起きる糖尿病や動脈硬化の予防に役立ちます。 また、水分を多く含み食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善にも効果的です。
夏茄子と秋茄子の違い
茄子 (なす)は収穫時期によって呼び方が違います。6月頃から収穫されたものを夏茄子、9月以降に収穫されたものを秋茄子と言います。
夏茄子は暑い時期に成長するので、強い日光を浴びて、皮が厚く実の詰まった食べ応えのある茄子になります。
それに比べ、”秋茄子”は昼夜の気温差と穏やかな日光の中で育つので、皮が柔らかく水分を多く含んだ茄子になります。このような環境で育った秋茄子の方が甘みや旨みが強いと言われています。
