『鮑』の産地
身がコリコリして歯ごたえがあり、噛むほどに磯の香りと甘みが広がる『鮑』。
伊豆半島、紀伊半島、三浦半島、房総半島、静岡県御前崎、和歌山県大王埼、淡路島、長崎五島列島などが産地として有名です。その中のブランド鮑をご紹介
三重県志摩の国 あわび

伊勢神宮にも献上されている『鮑』で、三重ブランドに認定されている逸品。
伊勢志摩では鮑漁の歴史が古く、2000年も前から海女さんたちが活躍しています。伊勢神宮に献上されるほか、妊婦さんが食べると目の綺麗な子供が生まれてくるという言い伝えもあるそうです。コリっとして引き締まった身を噛むと、うまさが広がります。伊勢志摩サミットでも食べられた逸品です。
房州黒あわび

千葉県のブランド水産物にも認定されている“房州黒あわび”。市場で出回っている『鮑』でも、最高級品といわれています。肉厚でしっかりした歯ごたえと、濃厚な旨味が特徴。刺身は絶品ですし、干しアワビとしても人気です。肝も濃厚でねっとりとしています。12cmを超えるおおきさのものが多い。
輪島海女採りアワビ

石川県輪島市の舳倉島(へぐらじま)は、海女の漁でも有名で現在でも200名ほどの海女さんが活躍しているそうです。栄養豊富な海で育った、海藻を食べて育った輪島の鮑は、身が厚く、歯ごたえや食感、甘味や旨味をしっかりと味わうことができます。
『鮑』の栄養素
『鮑』には、良質なタンパク質、ビタミンB、ミネラルを含むことから、疲労回復に効果が見込めます。また、豊富に含まれるタウリンはインスリンの分泌作用を促進したり、血圧を正常に保つ作用、血中の善玉コレステロールを増やす作用、心筋のはたらきを正常に保つ作用などがあります。また、高たんぱく質低カロリーでダイエット食にも適しています。
なかなか、高級で手を出しづらい食材ではありますが、せっかく食べるなら、一番美味しい旬の時期を逃さず楽しみたいですね。