東京と大阪を行き来するようになって3年が経った。 40過ぎて始まった二拠点生活が3年目を迎えるということは、20年ぶりの私のひとり暮らしも3年が経ったということだ(月半分だけですがね)。 はじめは新鮮だったひとり暮らしも、慣れてくるとなんだかさみしく、物足りなさを感じたこともあったけど、3年目になるとなんだかコツをつかんできたような気がする。
話は変わるが、 最近、年齢のせいもあって健康のための食生活に、とても気を遣うようになった。 と言っても、自他共に認める酒好きの私は体調が悪い時以外は毎日お酒を飲んでいる。 健康第一っていうのであれば、酒をおやめなさいよってことなのだが、何度も自分と対話をした結果、今現在は難しいという結論に至った。 長々と前置きを書いたが、その代わりにお酒を飲むときに出来るだけ自分が作ったおつまみを食べることにしている。
というわけで、アトリエや自宅に人を招くことが多くなった。ひとりの時でも、予定がないときは、簡単な酒のアテをささっと作って自分で食べることにしている。 特に東京のアトリエには大きなカウンターキッチンがあって、カウンターに友人たちを座らせて気ままに料理をしながら、みんなでつまむのが私のスタイルだ。
ひとりで飲むときは、コンロで1人焼肉をしたり、さっとあぶった刺身のサクにトマトや余り物の野菜で作ったなんちゃってサルサをかけたり、体に負担がなさそうで、自分好みのアテとお酒と楽しんでいる。自分で作るからこそできることがきっとある。
そんなこんなで、多かった外食を少し減らして、原稿を書きながらキッチンで料理をしながら、気分のお酒を飲みながら。そんな感じで東京でのひとり暮らしを楽しんでいる。
何が言いたいかと言えば、自分の欲望のままに作るつまみもなかなか良いものだ。 ひとりの夜があったら、外に食べに行くのもいいけど人を家に招いて自分の好きな味を紹介したり、自分の好きな味をとことん楽しんでも良いのではないだろうか。 けっこう楽しいですよ(経験者は語る)。
手羽先のスパイス揚げ

〈材料〉2人分
手羽先...8本
小麦粉...大さじ1
片栗粉...大さじ1
塩...小さじ1/4
パプリカパウダー...小さじ1/2
油...50ml
A
オイスターソース...小さじ2
ナンプラー...小さじ2
砂糖...小2
すりおろしたにんにく...1/2片
黒胡椒...適量
〈作り方〉
1.手羽先に下味の塩とパプリカパウダーを揉み込んで、小麦粉と片栗粉を混ぜたものをまぶしておく。
2.フライパンに油50mlを入れて、下味をつけた手羽先が色付くまで揚げ焼きにする。
3.熱々の2に、混ぜ合わせたAをあえる。
4.最後に黒胡椒をガリガリとまぶす。
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料理家 桑原亮子

1982年生まれ。『SPICEUP』主宰。通訳・翻訳業を経て、料理好きが高じて友人と料理教室『SPICEUP』を立ち上げる。2023年には東京・富ケ谷にもアトリエをオープン。現在、大阪と東京の2拠点生活を送る。著者に、『予約の取れない料理教室 SPICEUPの作りたくなる日々のごはん』(主婦と生活社)、レシピエッセイ本『レモンをひと絞り、スパイスひとさじで変わる毎日の料理』(グラフィック社)など。新刊『予約の取れない料理教室 SPICEUPの作りたくなる日々のつまみ』(主婦と生活社)が2026年6月に発売に。

