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「間違いなく世界トップクラス」日本を観光した26歳の中国系アメリカ人男性が魅了された場所とは

「間違いなく世界トップクラス」日本を観光した26歳の中国系アメリカ人男性が魅了された場所とは

◆裸でつかる温泉、カルチャーショックから感動体験へ…

リオさんには、カリフォルニア州に住む日本が大好きなお兄さんがいます。実は今回の日本の温泉旅行は、そのお兄さんが計画したものでした。

「旅行の計画は、カリフォルニアに住んでいる兄が全部立ててくれました。日本語も少し分かるし、漢字も少し読めるので、電車の旅には困りませんでした。

兄は以前にも日本へ行ったことがあって、『この温泉はすごくいい』といって、城崎温泉へ連れて行ってくれたんです」

温泉街
「夢のような旅だった」と語るリオさんが見た温泉街の風景
日本の温泉と違い、アメリカでは水着着用が基本です。生まれて初めての「裸で入る温泉体験」に抵抗はなかったのでしょうか?

「兄が事前に説明してくれていたので、大丈夫でした。最初はちょっとカルチャーショックでしたけど、実際に入ってみると全然平気で、むしろすごく気に入りました。日本の温泉が大好きになりました。

日本の温泉は間違いなく世界トップクラスです。兄はいつも『日本の温泉に勝るものはない』と言っています。アメリカの温泉との一番の違いは、それぞれの温泉にある深い伝統や文化だと思います。それが体験を忘れられないものにしてくれるんです。浴衣や屋台、そしてお祭りのような雰囲気。すべてが本当に特別な体験でした」

日本の温泉街では、浴衣を着たまま街を歩く人の姿も見られますが、リオさんにとって違和感はなかったのでしょうか?

「浴衣を着るのはとてもワクワクしました。家族全員で浴衣を着て、温泉のスタッフがそれぞれに木の下駄を用意してくれたんです。胸が高鳴る体験でした」

◆日本旅行を通じて芽生えたアジア文化への興味

日本ではコンビニエンスストアが気に入り、そこで売っていた果汁入りグミが大好きになったリオさん。日本のお菓子を、お母さんと取りあいになったエピソードを語る様子に、無邪気な一面が垣間見られます。

日本のアニメや映画の音楽に興味があり、いつか今回の日本の旅を映像にまとめたいそうです。

「菅野よう子さんが好きなんです。『カウボーイビパップ』の音楽を担当した日本の作曲家で、彼女の作品は、世界中のファンに愛されているクラシックだと思います」

ファミリー
雨の温泉街を楽しむリオさんファミリー
取材中、まるで日本の旅を頭の中で再現しているかのような、時おりの沈黙と、始終静かな語り口で対応してくれたリオさん。最後にこう語ってくれました。

「今回は旅行者としての短い滞在でしたが、すべてが新鮮で魅力的でした。ぜひまた訪れて、日本の人々、文化、自然にもっと触れたいです。

でも住むとなると言葉の壁が少し不安なので、日本語も学んでみたいです。日本や香港、中国などのアジアに住んでみたいですね。アジアは自分のルーツに近い心地よさがあるので、歴史をもっと学びたいです」

<取材・文/トロリオ牧(海外書き人クラブ/ユタ州在住ライター)>

【トロリオ牧(海外書き人クラブ)】
2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでウェイトレスや保育士などの様々な職種を経験した後、アメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年間務めるがパンデミックをきっかけに「いつ死んでも後悔しない人生」を意識するようになり2023年辞職。RVキャンプやオフローディングを楽しむのが最高の癒しじかん。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
配信元: 日刊SPA!

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