メガネのレンズは日常的に使うものだからこそ、知らないうちに劣化が進んでいる場合があります。視界がぼやけたり、キズや汚れが気になり始めたら、それはレンズ交換のサインかもしれません。この記事では、レンズを交換すべきタイミングに加え、自分に合ったレンズの種類や選び方についても解説します。
メガネはレンズ交換できる?

メガネのレンズの交換は、基本的に購入した店舗に持ち込むことで対応してもらえます。お気に入りのフレームをそのまま使いたい時や、視力の変化・レンズのキズや汚れが気になる場合には、レンズだけを交換することで快適な見え方を取り戻せます。最近はフレームとレンズのセット販売が主流ですが、フレームに問題がなければレンズのみの交換も可能です。
店舗により他店で購入したメガネでも状態を確認したうえでレンズ交換に対応しています。ただし、フレームの劣化や破損、素材によっては交換できないケースもあるため、事前に店舗へ確認しておくと安心です。
メガネのレンズ交換が必要なタイミング

メガネのレンズはひび割れなどの目立つ破損がなくても、見え方や機能性の低下から交換が必要になることがあります。レンズには知らないうちに寿命が訪れるため、交換のサインを見逃さないことが大切です。
視力が低下した時
メガネは視力を矯正するアイテムなので、視力が低下して見えにくくなってきたらレンズ交換が必要です。視力に合っていないレンズは疲れ目や肩こり、頭痛の原因となります。また、見えにくいことがストレスにもなります。視力に合わないレンズは目だけでなく、体全体の不調にもつながる可能性があるので、早めに眼科やメガネ専門店を訪れましょう。
新しく作ったメガネが見えすぎる場合も疲れ目や肩こりなどの原因となるため、眼科やメガネ店で相談するのがおすすめです。

健康診断や眼科の視力測定と、メガネ店の視力測定は異なります。健康診断では視力の確認、眼科では視力以外にも白内障や緑内障などの眼疾患を検査を行います。一方、メガネ店では視力を把握したうえで、お客様に最適な度数のメガネを作るための測定を行います。今回は、2024年6月21日にオープンしたばかりのメガネの愛眼 玉川学園駅前店にて、愛眼で行っている視力測定やこだわりポイントをインタビューしました。
メガネをかけると目が疲れる時
メガネをかけているのに目が疲れると感じる場合も、レンズ交換のタイミングです。原因としては、レンズの度数が目に合っていないことが考えられます。
度数が強すぎると、近くを見るたびに目の筋肉が過剰に働く必要があり、眼精疲労の原因に。一方で、度数が弱すぎる場合は、遠くを見る際にピントを合わせようとして目に負担がかかり、疲れ目につながります。
また、メガネの度数は使うシーンによって適したものが異なります。例えば、パソコン作業や読書など近距離を見ることが多い場合には、やや度数を弱めたレンズがおすすめです。また、運転やスポーツなど遠くを見ることが求められるシーンでは、視力をしっかり補正する度数のメガネを選びましょう。
このように、使用目的に応じて適切な度数を選ぶことが、疲れ目を防ぐポイントです。
レンズが劣化した時
メガネのレンズは、使い続けるうちに少しずつ劣化します。かつて主流だったガラスレンズに代わり、現在はプラスチックレンズが主流ですが、紫外線や熱、水分を吸収することで、レンズの色が徐々に黄色っぽく変色します。
さらに、2~3年以上使用したレンズは、表面のコーティングが剥がれやすくなり、汚れやキズが付きやすい状態に。視界がぼやける、クリアに見えないと感じたら、レンズの劣化を疑ってみましょう。
レンズにキズが付いた時
レンズにキズが付いているとレンズを拭いても汚れが落ちず、見えづらいと感じることも。レンズにほこりが付いたまま拭いてしまったり、レンズをぶつけてしまったりなど、毎日の使い方が原因でレンズにキズが付いてしまいます。
また、プラスチックレンズには撥水や反射防止コート、レンズを保護するコーティングがされており、コーティングのキズはうっすらと見えるので汚れと勘違いしてしまう場合もあります。
レンズのコーティングが剥がれた時
プラスチックレンズは熱に弱い素材のため熱くなると膨張しますが、表面のコーティングは膨張しません。そのため、レンズが膨らむとコーティングが引っ張られ、ひび割れを起こすことがあります。
ひび割れした状態で使用したり、薬品などがレンズに付着したりするとコーティングが剥がれる原因となります。さらに、汚れと勘違いして拭いてしまうと、コーティングの剥がれが広がってしまいます。コーティングの剥がれは見え方にも影響するため、レンズ交換が必要です。
