米スポーツメディア「Sports Illustrated」(ウェブ版)は2026年7月9日、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属する「韓国のイチロー」イ・ジョンフ外野手(27)のトレードの可能性に言及した。

「パドレスには補強が必要なポジションが複数ある」
大リーグ3年目のイは今季、打撃が好調で、83試合に出場して打率.311、5本塁打、33打点を記録。出塁率と長打率を合わせたOPSは.785で、打率は8日の時点でナ・リーグ4位につけている。
個人成績は好調だが、チームは開幕から低迷している。ナ・リーグ西地区は、ドジャースが圧倒的な強さで首位を独走。ジャイアンツは借金が「15」まで膨れ上がり、ドジャースとは、21ゲーム差まで広がっている。
このような状況の中、「Sports Illustrated」はイのトレードの可能性を指摘し、移籍先の候補として、同じくナ・リーグ西地区のサンディエゴ・パドレスを挙げた。
パドレスは8日時点で、勝率.495でアリゾナ・ダイヤモンドバックスと地区2位を併走している。首位ドジャースに14ゲーム離されており、地区優勝に向け厳しい状況にある。
パドレスのチーム事情を踏まえ、「Sports Illustrated」は「トレード期限が迫る中、パドレスのフロント陣は多くの課題に直面している」とし、次のような見解を示した。
「パドレスのシーズンが崩れ始めていることを踏まえ、どこまで積極的に動くべきかを判断しなければならない。チームには補強が必要なポジションが複数ある。今夏、パドレスとの関連が噂されている選手のひとりが、ジャイアンツのイ・ジュンフだ。ジャイアンツのシーズンが崩壊しつつある中、イはトレード市場に出される可能性があり、パドレスが目指すチーム構成に合致するかもしれない」
「パドレスには安定して打球を飛ばせる選手が不足」
今季のパドレスは打撃陣が不振で、チーム打率(.224)と得点(352点)はともに地区ワーストだ。
記事では「パドレスには、安定して打球を飛ばせる選手が不足しており、それが深刻な打撃面の問題につながっている。しかし、イは質の高い打者であり、時折、バットにパワーを見せることもある。また、守備において極めて高い汎用性を持ち、キャリアを通じて外野の3ポジションすべてを守ってきた。これにより、クレイグ・スタメン監督は、シーズンが進むにつれて打線を組む際に、より柔軟な選択肢を得ることができるだろう」と指摘した。
韓国プロ野球(KBO)リーグ出身のイは、23年オフにポスティングシステムを利用してジャイアンツに入団した。米メディアによると、6年1億1300万ドル(約164億円)の大型契約を結んだという。
大リーグ1年目の24年は、5月の試合中に左肩を負傷して戦線離脱。6月に手術を受け、シーズンを棒に振った。2年目の25年は、150試合に出場して打率.266、8本塁打、55打点。今季は、ポジションがセンターからライトに配置転換となった。