本誌連載「&Kyoto」でおなじみ、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが案内する、京都の味をつくるエッセンス。
芳香落花生油
―『山中油店』―

落花生そのものを味わうよう。
文政年間の創業以来、200年余にわたり食用から建築用まで、暮らしに寄り添う油を商い続けてきた老舗。2026年にリニューアルした芳香落花生油は、やさしい焙煎で落花生の甘味を引き出したもの。口に広がる香ばしさは、まるで落花生そのものを味わっているよう。そのままなら香りが引き立ち、火を入れても風味は失われない。料理に豊かなコクを加える、万能ぶりが頼もしい。180g¥1,782。
京都市上京区下立売通智恵光院西入ル508 075‒841‒8537 8:30~17:00 日祝休
photo & text : Mako Yamato
※この記事は、No. 152 2026年8月号「&Kyoto」に掲載されたものです。
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Travel with Books / 旅と、本と。&Premium No. 152
旅をするとき、あなたならどんな一冊を携えて出かけますか。その地にまつわる物語に触れながら町を歩けば、旅の経験はより忘れられないものになりますし、日常を離れ解き放たれた場所でひもといた本の一節が、より深く心に沁み入ることもあります。そして、旅をすることと本を読むことは、どこか似ているようにも思います。そこに何があるかわからない世界へ飛び込んでいく高揚感。それはBetter Life に大切な心を育むための、豊かな時間です。今号の&Premiumのテーマは「本と旅する、日本の美しい町案内」。物語と現実が緩やかに交差する町、旅の目的地にしたくなる書店、本に囲まれ〝知〞に浸る宿、穏やかな時間が流れる喫茶店……。読書を愛するローカルの人々に「本」を入り口に訪ね歩く、さまざまな旅のかたちを紹介してもらいました。そこに一冊の本があるだけで、目の前の景色は深い物語へと変わり、旅はもっと鮮やかに心に刻まれるはずです。
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