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優恵のおしゃれは心意気  Vol.21 「秋は赤色が恋しくて」

優恵のおしゃれは心意気 Vol.21 「秋は赤色が恋しくて」

<たとえば上から下まで赤色だとしたら?>

トマト色のコットンの巻きスカート、麻の赤いブラウス、インド更紗のちょんちょんちょんストール。少しずつ赤色の深みが違います。好きなものを組み合わせて、楽しく着れば良いのだと思っているのですが、なんとなく全身一色になるのは避けようと抑制が利いてしまいます。上から下まで黒、白、紺、茶のコーディネートでしたら、きっと違和感を与えることなく一日を過ごせると思うのですが、モスグリーンの三つ揃えを着てモスグリーンのスニーカーを履いていた日には、友に「全身緑だねぇ」と言われました。水色で揃えたコーディネートがとても好きです。ピンクだったらどうでしょう? 全身黄色で驚かれないかしら? 赤では?ワンピースなら良いけれど、ブラウスとスカートが同じ色だとちょっと派手に見えてしまうのかも知れません。人の意識と色彩感覚とは不思議なものだと思います。

赤い帽子は三つ。フェルトのベレー帽、ふわふわのベレー帽、カシミアのニットキャップ。フェルトのベレー帽はおでこに跡がついてしまうので、頭の後ろのところに細工をして、茶色の毛糸で編み上げにしましたら、ワンポイントでとても可愛くなりました。ふわふわのベレー帽はhareiroで作っていただいたわたしのオリジナルカラーです。フィッシャーマンのニットキャップは、カシミアでとても軽くて暖かいので冬になると重宝します。インド更紗のストールは水玉とは言いがたい「ちょんちょんちょん」が木版でプリントされています。これはたまらなく良い味なのです。ちょんちょんちょん、ちょんちょんちょん。

誕生日に心の友より赤いレッグウォーマーが届きました。super zeroという撚糸(ねんし)コットンで編まれています。ふわふわでやわらかく、それでいてきゅっとふくらはぎを包んでくれます。自分でも愛用していると言う我が友は旅行や映画館にも持って行くのだと教えてくれました。今年の冬は足元が楽しくなりそうです。

<木の実のような小さな赤いものを>

これからの季節の赤いアクセサリーです。気に入っているネックレスやペンダントは布の袋に入れてしまっています。赤い木の実のような小さなものは、袋から取り出すたびに、可愛い可愛いと思うのです。

大きさが少しずつ違う大きなトンボ玉のネックレスは随分以前に自分で組んだのですが、今なら七粒にしたはずですし、間に薄いビーズを入れたかなと思います。今はなくなってしまいましたが、渋谷にアクセサリーのパーツを扱っている広くて雰囲気のあるお店がありました。トンボ玉、天然石、樹脂などのものが多く、とても好みでしたので、今もそのお店で購入したアクセサリーは変わらずに愛用しています。ヴィンテージの小さなビーズのネックレスは、20年ほど前に自由が丘にあったアジアの民芸品を扱うお店で買い求めました。小さな建物の2階にあったあのお店によく通いました。ただただ濃い赤が美しいと思い、着け続けています。

娘の頃から赤色を好みましたが、少しずつ「着る赤」が変わってきています。もちろん変わらずに着続けているものも多いのですが、今年はお休みにしようと思うワンピースやノースリーブのブラウスもありました。さてさて、新しい赤色のコーディネートをパズルのように考えて、秋を楽しく色鮮やかに暮らしたいと思います。

<今月のおしゃれ横丁>
ベージュと黒のチェックのワンピース:Pale Jute(ペールジュート)
麻の赤いブラウス:suzuki takayuki(スズキタカユキ)
コットンの巻きスカート:POOL IDEE(プール イデー)
インド更紗のスカーフ:GRANPIE(グランピエ)
ふわふわのベレー帽:hareiro(ハレイロ)
フィッシャーマンのニットキャップ:SOPHNET.(ソフネット)
赤いレッグウォーマー:ODUS(オドアス)

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