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「100万円自腹で払って」ひょうたんアーティスト・あらぽんが“カナダ個展”を実施。最終的な損益を聞いた

「100万円自腹で払って」ひょうたんアーティスト・あらぽんが“カナダ個展”を実施。最終的な損益を聞いた

◆台湾フェスで痛感した言葉の壁

台湾フェスに参加
台湾フェスに参加した時のあらぽんのブース
——個展の前に、台湾フェスにも参加されたんですよね。

あらぽん:そうなんです。実はクラファンをしている時に、別ルートでこの台湾フェスに参加しないかと声をかけてもらったんですが、日程が難しそうだったんで断っていたんです。でも、飛行機のチケットが取れなくて日程がズレたんで、急遽参加しました。

台湾フェスの売り上げをマイナス分に充てられたらいいな、なんて考えてたんですが、それ以前の問題でした。

実は僕、英語が全然話せなくて、お客さんに話しかけられても「ジャパニーズラッキーアイテム」しか言えなかったんです。

2ターン目に返す言葉がわからなくて、お客さんと話すのが怖くなっちゃって……結局、1日目の売上げは雀の涙という感じで、2日目も最初の3時間は売上ゼロでした。

——海外の言葉でのコミュニケーションは慣れていないと難しいですよね。通訳の方はいなかったんですか?

あらぽん:語学学校の生徒さんに通訳をお願いしてたんですが、直前でキャンセルになりました。

それで一人で対応するしかなかったんですが、できるだけ話しかけられないようにしようと思って、陳列とかの作業をしてるフリして接客から逃げてました(苦笑)。

◆台湾フェスで販売したひょうたんグッズ

ひょうたんグッズ
——想像以上に大変だったんですね。どこかのタイミングで状況は変わりましたか?

あらぽん:2日目の途中から通訳の人が来てくれたんですが、そうしたらすぐに売れました。体感で言うと5秒くらいです。やっぱり言葉って大事だなって思いました。

あと驚いたのが、色が塗ってあるひょうたんが珍しかったようで、「ひょうたんじゃなくて、プラスチックに色を塗ってるでしょ?」という人もいました。

本物のひょうたんに、ちゃんとひとつひとつデザインを考えて、心を込めて色を塗っているんで、それもきちんと英語で伝えないといけないなと思いました。

——通訳の方が来てから状況が変わったということですが、お客さんの反応で何か気づいたことは?

あらぽん:アジアの方が多く買ってくれたということでしょうか。台湾フェスでもアートエキシビジョンでも同じでした。たぶん、日本人を含めてアジアの人には「ひょうたんは縁起のいいもの」という認識が共通しているからだと思います。

カナダやその他の国の方も作品を見てくれましたが、「ひょうたんとは何なのか」からきちんと説明しないと買ってもらえませんでしたね。


配信元: 日刊SPA!

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