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このチャート、上がる?下がる?もみ合い相場で注目すべき「売り時・買い時」の判断ポイントとは

このチャート、上がる?下がる?もみ合い相場で注目すべき「売り時・買い時」の判断ポイントとは

◆「三角保ち合い」の3つのパターン

「三角保ち合い」には大きく3つのパターンがあります。

(1)強気の三角保ち合い(上昇型)
ラインを引いたとき、だんだんと下値が切り上がっている形の三角保ち合いが「強気の三角保ち合い」です。
株価が上昇・下落を繰り返すなかで、投資家が前回の安値まで株価が下落するのを待てずに買いを入れてくるため安値が切り上がっています。

このチャートが現れるのは、「この先、株価は上がる!」という先高感が強く、投資家が強気になっているときです。つまり、どこかで上値をブレイクして上昇する確率が高くなります。

(2)弱気の三角保ち合い(下降型)

(1)の反対で、ラインを引いたとき、だんだんと上値が切り下がっている形の三角保ち合いが「弱気の三角保ち合い」です。

下値は一定で底堅く維持しているものの、上昇に戻る力が弱いため、「前回の高値まで上昇しないだろうから、早めに売っておこう」と徐々に注意を払う投資家が増えているケースです。

その後、底堅いと思われていた下値の支持線(サポートライン)を割って均衡が破られると投資家は一斉にロスカットを行ったり、新規売りを行う参加者も多くなり、さらに大きく下落していきやすくなったりします。

(3)均衡している三角保ち合い

「均衡している三角保ち合い」は、高値が少しずつ下がり、同時に安値が少しずつ上がることで値動きの幅がだんだん狭くなり、比較的きれいな三角形の形になっている状態を指します。

この状態では、「これから株価が上がる」と考える投資家と、「これから株価が下がる」と考える投資家が拮抗しているため、三角形の先端に近づくまでは、上がるか下がるかはわかりません。

戦略としては、上下どちらかに株価が抜けた(ブレイクした)タイミングが売買のチャンスになります。

株式相場で「三角保ち合い」のように、買いと売りの力が拮抗して動きが止まっている最中では、無理に手を出さずに、様子を見るのが鉄則です。

どちらが優勢になるかがはっきりした瞬間、つまり上に抜けるか、下に抜けるかが明確になったときこそ、その流れに乗って利益を狙うチャンスです!

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【福島 理】
(ふくしま・ただし)マネックス証券、マネックス・ユニバーシティ室長。日本テクニカルアナリスト協会国際認定テクニカルアナリスト。金融リテラシー向上のための教育活動に従事。テレビ、ラジオのほか、雑誌やWebでコラムを執筆。著書に『1時間でマスター!マンガと図解でわかる 新NISAの教科書』(扶桑社)、『勝ってる投資家はみんな知っている チャート分析』シリーズ(扶桑社)がある。
配信元: 日刊SPA!

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