国民民主党の向山好一衆院議員が、自民党議員のパプアニューギニア訪問予定について「まさかバカンス?」とXに投稿し批判を浴びた問題で、玉木雄一郎代表は2026年7月21日の定例記者会見で、「極めて不適切な発言だった」「撤回して当然だと思う」と述べた。
向山氏は、国会会期延長中の自民党幹部による海外渡航を批判する中で「まさかバカンス?」という表現を使用。その後、投稿内容が「適切ではありませんでした」と撤回。パプアニューギニア側にも失礼な表現で、党の方針とも異なる内容で不適切だったとして謝罪した。投稿も削除された。
玉木氏は一方で、パプアニューギニアが台湾情勢や中国の海洋進出をめぐる安全保障上の重要地域だとした上で、「だからこそ副首都法案よりも議員外交を優先して国会を閉じるべきだった」とも主張。海外渡航が中止となった背景についても説明した。
記者会見でのやり取りは次の通り。

島しょ国は「軍事的、経済的にも極めて重要な要衝」
記者: 今の国際情勢を見た時にパプアニューギニアを「バカンス」とするのは、ちょっとあまりにも外交音痴であり、相手国にも失礼という気もします。こういう発言があると、国民民主党の「対決より解決」という姿勢もちょっとかすんでしまうと思うんですけれども......。
玉木代表: 極めて不適切な発言だったと思います。バカンスではないし、パプアニューギニア、PNG等々、島しょ国......島サミットなども日本も主催してきましたし、軍事的、あるいは経済的にも、極めて重要な要衝だと思います。
また、台湾の外交処(窓口機関)が締め出されたり、いろいろな中国の動きがある場所であるということも重々認識しているので、だからこそ、副首都(構想法案)よりも議員外交を優先して国会を閉じるべきだったと思います。
これは結果として議運で決めたので、与党も含めて、こういう形になっていますし、(自民党の)萩生田(光一)幹事長代行はカンボジア?ベトナム?どこかに行かれるということは重要だということが先方からも言われましたので、我々としても認めたということですが、小林(鷹之)政調会長は、この今まさに議員立法を提出している与党側の責任者でもありますから、「そこはどうなんだ」ということと、同時にいた長谷川(淳二)議員も、選挙制度改革の担当者でありますし、まさに今、秋に向けてまとめていこうということでやっている当事者であるので、「そこはどうなんだ」という指摘で、先方からも取り下げるということになって、鷲尾(英一郎)議員については特段我々としては問題視していないんですが、ご本人から取り下げるということになりました。
重要な外交日程が飛んでしまうような無理な国会延長
玉木代表: 極めて残念なのは、こういった重要な外交日程が飛んでしまうような、無理な国会延長をしてしまったことが、やはり問題だと思いますので、副首都構想よりも、今おっしゃったような我が国を取り巻く安全保障環境の厳しさを考えると、議員外交......これはパプアニューギニアのみならず、他の東南アジアも含めて、やるべき外交があると思うんですが、それよりも副首都を優先したという与党の判断なので、それはその中で筋のある対応をすべきだということを、こちらから申し上げ、議運全体として、こういう判断をしたということです。もちろん議運は与党が多数を占めていますから、最終的には与党もこれでよしとした中身であります。
ただ、繰り返しになりますけれども、バカンスという発言は極めて不適切でありますので、撤回して当然だと思います。