
ツアー中には、3年ぶりにメンバーだけの食事会も開催した。言い出したのは佐野だったそうだが、お店の予約名はマネジャー名義。焼肉店で「佐野です」と名乗っても通じず、小島健は「マネジャーづてに連絡来るのが嫌でしたね。仕事のスケジュールにごはん屋さんが入ってる感じ」と不満を漏らした。支払いは「男気じゃんけん」で末澤誠也が担当したが、「めちゃくちゃ高かったし!」と叫ぶと、佐野が「いくらくらい?」と聞くと末澤は「言うかぁ!」とツッコんだ。
そんな話し合いを経て、4人の気持ちを確認した。正門は「新体制1発目ということで、リセットじゃなくてリスタートだっていうところに重きを置いていました。これまで続けてきたAぇ! groupのエンターテインメントや、ファンと作ってきた時間を胸に突き進んでいます」と語る。形は変わっても、積み重ねてきたものを大切にする──その姿勢が、今回のツアーには貫かれている。
演出、構成は末澤誠也が担当。「ありがたいことに、今回はお金をかけさせていただきまして。見たことない数の床が動いています(笑)」と明かしたとおり、公演は豪華演出のオンパレード。さらに、衣装も豪華仕様。正門は「誠也くんのテンションが上がるにつれて衣装が重くなっていく」と苦笑していたが、3月には「ちょうどよかった」という手袋も、7月の横浜では「めちゃくちゃ暑い」という悲鳴に変わっていた。佐野が「で、どれくらいかかったんですか?」とツッコミを入れると、末澤が「言うかぁ!」と絶叫。正門が「もうええねん、お金の話!」と制止すると、笑いが起こった。

中盤の「哀結び」では、回転しながら上昇するステージと花びら演出が観客を魅了した。また後半のバンドコーナーでは、火花や特効のド派手演出と共に「咆哮」を披露。末澤の熱唱と観客の歓声が響き渡り、佐野が「アイドルのライブでもなかなか見ないような光景」と太鼓判を押した。

昨年11月にグループを離れ、今月1日に活動を再開した元メンバー・草間リチャード敬太については、小島が「ホッとしている。未来のことは誰にもわからないですからね、お互い頑張っていれば何かがあったらいいな」とコメント。6月25日の誕生日にはリチャードから連絡が来たことも明かし、絆が途切れていないことを示した。
4人の視線はすでに次のステージを見据えている。最後の挨拶で小島は、「Aぇ! groupはこんなところでは止まりません。僕は強欲なので、もっともっと上に行けると思ってます!」と意気込む。そして、センターステージに立った末澤が「Aぇ! groupは公言してきたことは全部叶ってきた。まずは、ドーム。立ちましょう!」と力強く宣言すると、会場からは歓声と拍手が起きた。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧

