マメ・クロゴウチ



今シーズンのテーマは「reflection」。デザイナー黒河内真衣子さんが原風景に立ち返り、おぼろげな記憶の情景を再訪するというもの。氷や窓ガラスの景色などのノスタルジックな要素が、透明感や輝きを感じさせる服に落とし込まれています。きらきらとした華やかさとは異なりますが、どこか優しさに包まれるようなあたたかさが感じられる。パステル調のピンクやパープルも優しさを表現する要素になっていました。

マメ・クロゴウチのショー会場には毎回、黒河内さんの創作の源となったものが並べられ、見るのが楽しみです。今回も創作のためのメモ、ガラスの花瓶や器などが展示されていました。
静かで、しかも凜としている。そんなスタイルが伝わってくるコレクションでした。
ランチミーティング


恒例となったマリ・クレールインターナショナルのメンバーたちとのランチミーティング。最初に現状報告をして、あとは「マリ・クレールでこんなイベントをやると面白いかも」という話から、韓国の美容医療の話や日本のアニメにまで話が広がりました。
最近読んで面白かった本の話になり、イギリス人のニシアが挙げたのが「BUTTER」。そう、柚木麻子さんの小説「BUTTER」が英訳されたものです。この作品は、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門の最終候補作にもなりました。イギリスなどでとても人気だということは知っていましたが、面白かったという人が身近にいると、「ほんとに売れてるんだなあ」と実感。ちょっとうれしくなりました。
彼女たちとの会話からは、世界の動きが見えてきます。でも楽しい時はあっという間に過ぎ、次のショー会場へ。
ちなみに今回のレストランは、次のショー会場に近い「BEAUVAU SAINT HONORE」。私は鮭のグリルをいただきました。下に敷いてあるのはラトトゥイユ。食後はノワゼット。エスプレッソにミルクをちょこっと入れたものです。
