今週のテーマは「たった一度のデートで連絡が途絶えた理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「顔は可愛いのに…」2回目のデートに誘われない30歳女。彼女が犯している食事中の失態とは
虎ノ門での美味しい食事と、素敵なジャズバーの余韻に浸りながら、僕は考える。
すっかり秋めいた季節を感じつつ、今日のデートを振り返っていた。
小動物みたいに可愛くて、「いいかも」と思っていた芽衣。だから今日もかなり気合を入れて予約困難なフレンチへ連れて行ったし、このまま進みたいと思っていた。
しかし、たった一度のデートで彼女の本性が見えてしまった。
だから「もう一度食事へ行こう、食事へ連れて行こう」という気にはなれない。今後芽衣からの連絡に返すこともなければ、僕から連絡することもないだろう。
A1:TPOがなっていなくてびっくりした。
芽衣とは、先輩がセッティングしてくれた食事会の席で出会った。「可愛い子が来るよ」と聞いてはいたものの、実際に芽衣が来た時は、その通りで思わず二度見をしてしまったほどだ。
「初めまして、芽衣です」
そう挨拶をした芽衣を、僕は恥ずかしながらチラチラと見てしまう。
― この子、本当に可愛いな。
話しているときも自分の食事なんてそっちのけで、表情をクルクルと変えながら、しっかりと僕たちの話を聞いてくれる。
男性ウケしそうな要素抜群で、僕は思わず感心してこんな声が漏れていた。
「芽衣さんって、絶対にモテますよね?」
すると、やんわりと笑顔で否定してきた芽衣。
「そんなことないですよ〜」
でもその否定の仕方もどこか定型文っぽく、「あぁ、この人慣れているんだな」と思った。
「普段は、どういうスケジュールなんですか?」
「基本的に、月金はオフィスにいますよ。週末は友達と出かけたり…陽平さんは?」
「僕も大体同じです。ただ最近、出張が増えてきて週末都内にいないことも多いですが」
「そうなんですね…お忙しいんですね」
「でも時間はいつでも作れますので!」
この日は食事会だったこともあり、表面的な会話をして終わった。だから翌日、グループLINEから僕は抜け出し、芽衣を個別でデートに誘ってみた。
するとすぐにOKの返事が来たので、僕はかなり気合を入れて、虎ノ門にある予約困難な高級フレンチレストランへ芽衣を連れて行くことにした。
しかしこのデートで、僕は彼女を連れて行ったことを後悔することになる…。
◆
デート当日は、入り口が分かりづらいので、分かりやすい場所で待ち合わせをした僕たち。
少し早めに着いて待っていると、向こうから芽衣が可愛らしく駆け寄ってきた。
「陽平さん!お待たせしました」
その態度は可愛かったが、僕は芽衣の服装を見てギョッとしてしまう。
高級なフレンチレストランだと、店の情報も伝えていたはずなのに、芽衣は肩がパックリと開いた、かなり露出高めの服装でやってきたからだ。
オフショルダー程度ならまだ良いけれど、前屈みになると胸がチラチラと見えそうなくらい開いている。
― おいおいおい…。
この服装を見て、「セクシーだな」とはならない。むしろどこか安っぽく見える。でも今さら着替えることもできないだろうから、とりあえず店へと向かうことにした。
「全然ですよ。入り口が分かりづらいかなと思ったので…。じゃあ、行きますか」
そして店へ入ると、大袈裟なくらい喜んでくれた芽衣。
「素敵…私、ここのお店一度来てみたかったんです」
「芽衣さん、初めてですか?」
「はい、初めてです♡」
こんなに喜んでくれるのは、嬉しい。でもそれ以上に、芽衣の言動は幻滅することばかりだったのだ…。
A2:シンプルに、下品だなと思った。
お店の方に対して服装のマナーがなっていない女性を連れてきてしまって、品位を落としてしまって申し訳ないなと最初から思っていた。
しかし食事が進むにつれて、その思いはさらに強くなっていく。
「陽平さんって、今本当に彼女とかいなんですよね?」
「いないよ。芽衣ちゃんは?」
「私もですよ〜」
一旦服装のことは置いておき、僕はとりあえずデートと食事を楽しむことにした。だから会話も、楽しくしていた。
「芽衣ちゃん、誰かいそうなのにね」
「そんなことないですよ〜。男友達は多いんですけどね」
しかし男友達の話になった時、芽衣は急に、大人数で写っている、誕生日会の写真を僕に見せてくれた。
そしてその写真を見ると、男性が10人くらい写っている。みんな“THE港区”という感じで、若干のギラギラさが写真からも伝わってきた。
「なんかキラキラしてるね〜」
「そうですか?むしろ男女の垣根を越えてただの友達なので、本当に何もないんですけどね」
「男側はどうなんだろう。絶対に何人かは、芽衣ちゃんのこと狙っていそうな気もするけどな(笑)」
男友達が多すぎる女性を、僕は基本的に信用していない。
「男女の友情は成り立つのか」というのは永遠のテーマだと思うけれど、男友達が多い女性よりも、少ない女性のほうがいい。
そう思っていると、スープが運ばれてきた。
「美味しそう!」
「やっぱりここの店は格別だよね」
「本当ですね」
そして、この時だった。
芽衣が残ったスープを飲み干すべく、スープ皿を両手で持ち上げ、そのまま口をつけて啜っている。
僕はその様子を見て、心底ドン引きしてしまった。
― 嘘だろ…?
なんて下品で、マナーがなっていないのだろうか。それだけではない。
次の肉料理が運ばれてくると、次は洋服にソースを飛ばした芽衣。
百歩譲って、うっかり落としてしまったとしよう。人間だから落とすこともある。
「やっだ…最悪。ごめんなさい」
そう言って、僕の方を向いてきたので慌ててお店の人を呼ぶ。
「僕は全然大丈夫なんだけど、むしろ大丈夫?洋服、汚れちゃった?」
「こちらは大丈夫です」
そう言って、色々試してみてはいたものの、結局シミが落ちずに放置してまた食事を始めた芽衣を見て、僕は色々考えた。
― この子って…。
「もう1軒どうですか?」
会計を済まして外へ出ると、芽衣から誘ってきたのでとりあえず2軒目に行くことにした。
ただ、もうこの時点で次はないことはわかっていた。
可愛いけれど、なんだか全体的にだらしがない。
TPOに応じた服装ができていないこと。マナーがなっていないこと。そしてよくわからない男友達が多いこと…。
全体的に、品位を感じられない。
ただ遊ぶだけだったら良いかもしれないけれど、僕の年齢的に、そろそろ結婚を考えている。そうなると、芽衣ではない。知的で上品で、中身がある人がいい。
だから僕は、このデートで早々と芽衣と連絡を取るのをやめた。
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