高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 「正義のミカタ」、中傷動画問題でフルボッコの伊佐議員...その舞台裏明かします

先週、2026年7月18日放送の「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ、関西ローカル)で、中傷動画問題で中道改革連合・伊佐進一衆院議員が、出演者からフルボッコにされた。

「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」を放送しているABCテレビ。伊佐進一衆院議員が出演者から「フルボッコ」になった(写真:西村尚己/アフロ)

吉村知事「拠なく週刊誌だけでガンガンやって、高市さんに対する誹謗中傷だ」

口火は吉村洋文大阪府知事だ。「週刊誌も言わなくなっている中で、国会でまだやるのか。証拠なく週刊誌だけでガンガンやって、高市さんに対する誹謗中傷だ」と述べた。その後、野村修也弁護士も法令上問題ないと追い討ちした。それに対し、伊佐氏も反論していたが、ちょっと言い訳じみていて苦しかった。そこで、それまで生放送で時間が押していて、CMになった。

私は、伊佐議員の隣の席だったので、「あの案件はね、ガセネタで国会質問しているのでアウト。質問はもうやめた方がいい」というと、CM中だったが、他の出演者からもやめろとの話が出てきた。私は、「みんな忠告している。あとはあなたの責任」といったら、「わかりました」との返答があった。このやりとりは出演者のみんなが聞いていた。出演者で圧力をかけたわけでない、伊佐議員を思っての発言だった。

国会で何を質問するのも自由、免責特権もあるが...

もちろん、国会では何を質問しようと自由だ。しかも、憲法で認められた免責特権もある。

ただし、免責特権の裏には国会議論の責任もあるはずだ。さらに、中傷動画は、もともとのデータが捏造であり、報道していた週刊文春も共同通信も取り下げて、追加報道をやめてしまった。文春は意気込んでいたが、もう4週連続で続報がない。あの共産党ですら、ネタ元の松井健氏を詐欺師呼ばわりし、手を引いている。文春報道を題材として勉強会をしていた中道改革連合も、肝心のネタ元が引いたので、しれっとやめている。

論理学では、ウソの前提による議論はすべて無効になる。だから、「ガセネタに基づく質問はすべて無効」の一言で終わる。かつての永田メール事件と全く同じだ。

伊佐議員が「わかりました」という意味は、もう無駄な国会質問をしないという意味なのか、我々出演者が忠告しているのは「わかりました」、という意味で国会質問を続けるつもりなのかはわからない。ただし、今後の言動について責任を持つべきというのは理解しただろう。

++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

配信元: J-CASTニュース

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