
佐藤龍我は習得したばかりのサックスを初披露。事前の会見で「管楽器やばいっす。まず音が出ないんですよ。途中やめようかと思った」と明かしていた彼が、ひとりでカラオケルームでの特訓を重ねた。息が上がった状態での演奏とは思わせない落ち着いた佇まいと深みのある音色が響き渡ると、客席からの拍手が自然に沸き起こり、佐藤の笑顔でサムズアップが輝いた。


「VORTEX」ブロックでは、筋トレから始めた複数の和太鼓に挑戦する深田が打ち鳴らす音に合わせて、那須がブレイキンを披露。高難度の回転技を決めるなど圧倒的なパフォーマンスで盛り上げた。
「Let’s Go To Earth」では、メインステージの巨大LEDモニターが回転し、天井まで届きそうなほどの大階段が出現。メンバーカラーのきらびやかなジャケットを羽織った5人が歌い上げる。その後、入所当初の幼い5人の写真が映し出され、各メンバーの「アイドル人生が始まった曲」や「初めて大役を任された曲」がメドレーで披露される。入所から5人が紡いできた歴史と、各楽曲の世界観がシンクロするステージだった。
ACEesの5人は嵐のラストツアーでバックダンサーも務めた。深田が「(嵐は)ライブ中にお客さんとのコミュニケーションも多かったイメージ。だから、今回は僕らも頑張ってそれを取り入れるように挑戦しています」と語ると、那須も「ファンの方をどれだけ大切に思えるか。端から端まで一人ひとりを楽しませるぞという気概がありました」とコメント。楽曲だけでなく、先輩たちから受け継いだエンターテインメントへの姿勢があった。
嵐の「P・A・R・A・D・O・X」では、ACEesらしいカバーで魅せた。オリジナルの振り付けで、5人の「半年間の努力の結晶」がひとつの世界を形成。炎の特効と共に、最高潮の熱狂が会場を包み込んだ。本編ラストを飾ったのは「真夜中のZOO」。爽やかな夏らしいアイドルソングを披露すると、曲終わりで5人が一気に大階段を駆け上がっていった。
挨拶で演出担当の作間は、「これから分厚い教科書ができるような歴史をたくさん刻んでいきたいので、いい景色を皆さんと一緒に見ていきたいなって、今日改めて思いました。1日1日を無駄にせず、デビューしたいです」と力を込めた。浮所は「僕は何度も言いますが、この事務所のスタイルだったり伝統を引き継ぐことができるのは、この事務所の人間だけだと思います。我々ジュニアが、ACEesが引き継ごうと思っています。いつか僕たちがデビューした時、世の中に出た時、一緒に芸能界を荒らしにいきましょう!」と宣言すると、会場からは大きな拍手が起こって5人の背中を後押しした。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧

