
年々暑さが厳しくなっている日本の夏。暮らしぶりが素敵な人は、どのような工夫をして、「涼」をとっているのでしょうか。
猛暑を快適に過ごす知恵と、夏を涼やかに楽しむアイデアをうかがいました。
編集者
おおいしれいこさん
暮らしにまつわる書籍などを手がける。著作に『愛しのボロ ~直し、生かし、使いつなぐ21人の暮らしもの~』(エクスナレッジ)。夫の大作さん、ネコとともに東京と房総の2拠点生活中。
東京と房総の
二拠点生活で里山の自然を感じ
夏を満喫する

緑の多い里山は涼しい風が吹き、夏も快適
壱岐島の出身で、海の近くに住みたいと思っていたおおいしさん。房総半島の南に建つ平屋を夫とともにDIYで改築。
現在は都内のマンションと海まで15分ほどのその家の二拠点生活を送っています。
「夏は起きたらすぐに水着に着替える生活です。車で海まで行ってボディボードをすることも多いし、家で過ごす日も縁台にビニールプールを出して涼みながら、本を読んだり、ノンアルコールビールを飲んで、のんびり過ごします」
周辺は畑が多く、鳥の声だけが響く静かな里山。
エアコンは寝室だけですが、風通しがよいので、真夏も快適に過ごせるそう。何より、ここに住むことで季節が身近に感じられるようになりました。
「前の持ち主も園芸が趣味だったそうで、庭には柿の木が何本もあるし、私が植えたハーブも含めて緑がいっぱい。
買い物に出かければ、野菜はもちろん、魚も肉も土地のものがおいしい。ここで買い物をして下ごしらえしたものを東京でも食べるので、旬が感じられて食生活も豊かになり、年中健康に過ごせています」
壁の下地をペイントして風通しのよい空間に
内装はすべて夫婦でDIY。壁も自分たちで漆喰を塗りました。リビングとキッチンを隔てているのは、竹小舞という土壁の芯材で、解体して出てきたものを白くペイント。
涼し気で風通しのよい仕切りになっています。
ハーブや野菜。
地のものをおいしくいただく
庭ではローズマリーやミントを栽培。ミントを緑茶に入れて清涼感のあるハーブティーに。
近所の直売所で買った野菜を食べきれない時は、大ざるに並べて干し野菜に。
「うまみが詰まってさらにおいしくなります」
ガラスの器や貝殻、下駄の音で夏を感じる
玄関先に置かれたガラスの大きな花器。
海岸で拾ってきた白い貝殻を、ゴロッと中に入れて、花留め代わりに。
夏場はちょっとした外出なら下駄で出かけることが多いそう。
カラコロという音が涼し気。
柿の葉やハーブ。
自然の殺菌効果を活用
殺菌効果のあるローズマリーと、油汚れを分解する柑橘類の皮を水にひたして拭き掃除に。

庭の柿の葉を柔らかいうちに摘んで、地の魚を包んで作る柿の葉すし。いなりずしにも、バラン代わりに利用。
photograph: Hiroki Yumoto text: Ema Tanaka
大人のおしゃれ手帖2026年7月号より抜粋
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