道路向こうまで破片が飛んで...「施設に戻る人いた」と心配の声 イオンモール熊本で爆発事故、その惨状とは

震度7の大地震が起きた熊本県内で、その約1時間20分後に、嘉島町内の大型商業施設「イオンモール熊本」で爆発が起き、X上などで目撃情報が続々寄せられている。

爆発後のイオンモール熊本(写真:AP/アフロ)

施設では、地震後にスタッフが客を避難誘導していたというが、スタッフなどの一部が施設内に戻っていたという。死傷者が多数出ている模様で、その安否について心配する声が出ている。

煙が充満する中で、腰をかがめて歩く女性2人も

避難後に施設横の駐車場で車の中にいたというある客は2026年7月28日、突然爆発音が聞こえ、施設から煙が出てきたと、その様子を撮った動画をX上で投稿して報告した。

地震後は、少し落ち着いてから、施設内に戻って行く人が何人かいたという。自らは、周辺道路の渋滞が収まってから脱出したものの、戻った人たちの安否が心配だと漏らしていた。

報道によると、この爆発で2階部分が崩落し、壁がなくなって骨組みがむき出しになっていた。一部のスタッフらが施設に閉じ込められ、倒壊の危険があるため、救出が難航しているという。一時は、20~30人の安否が不明だと報じられた。29日夕時点では、20代の女性らテナント従業員3人が死亡し、1人が心肺停止とされ、3人の安否が不明だという。また、重軽傷者が少なくとも4人出ている。

施設の近くを走っていた車のドライブレコーダーには、爆発の凄まじさが記録されていた。右手で白い煙が立ち上ると、様々な破片が空を飛び、一部は、道路向こうまで達していた。

爆発直後に避難する客が撮った動画を見ると、敷地内に煙が充満する中で、腰をかがめて歩く女性2人の姿などがあった。「来た、来た」と声を上げる人もいた。

爆発の原因は、まだ分かっていないが、施設内のLPガスが漏れた可能性も報じられている。

地震発生時は、嘉島町内では、震度5弱以上の揺れがあったと考えられている。施設内は、商品などが床に散らばり、客らが逃げ回っていたようだ。

客「ヤバい、ヤバい」スタッフ「どうぞこちらへ」

X上で投稿された動画を見ると、その混乱ぶりがうかがえる。

相次ぐ余震に「ヤバい、ヤバい」と客が声を上げ、舞い散るほこりで咳込んで、「何これ、目が痛い」と悲鳴が上がっていた。施設の出入口付近では、商品のスーツケースが倒れており、店員が「どうぞこちらへ」と誘導していた。

一方、店員らの誘導もあって、スムーズに避難できたとの声もあった。施設内の映画館にいたという別の客は、地震発生時に天井から破片のようなものが落ちて来たというが、パニックにならずに避難できたとX上で投稿した。

X上の投稿を見ると、爆発時にも施設内にいた客の情報も出ている。爆風で施設の天井部分が崩落したとする写真もあり、爆発地点から離れていたため、難を逃れた可能性もありそうだ。

イオンは7月29日、「イオンモール熊本の爆発事故について」と題するお知らせを公式サイトで出した。

そこでは、「地震発生直後、ショッピングセンターとしてまずは、お客さまの避難誘導を行いました」と説明し、続いて、「イオンモール熊本に出店する204の専門店等の従業員ならびにグループ従業員が避難いたしました」とした。しかし、安否不明の従業員がおり、その捜索と救出に全力を尽くすとした。そして、「爆発事故により、尊い命を失われた方々に対しまして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、ご遺族の皆さま、負傷された皆さまに、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

配信元: J-CASTニュース

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