
2025年12月2日以降、従来の健康保険証は原則使用できなくなり、「マイナ保険証」に移行となります。切り替えが間に合わない場合は「資格確認書」での受診も可能ですが、マイナ保険証の方が便利であるため特段理由がなければ移行をしておきたいところ。
そこで今回は、マイナ保険証への切り替え方法や利用メリット等について紹介しますのでご参考ください。
「健康保険証の新時代」到来と切り替えの背景

これまでは紙の健康保険証を使い医療機関を受診していました。しかし2025年12月1日をもって、ほぼすべての紙の健康保険証は有効期限が切れ利用できなくなります。
2025年12月2日以降は「マイナ保険証」を使い医療機関を受診することになり、「マイナ保険証」に切り替えをしていない人は代わりとなる「資格確認書」で受診するルールとなります。
なぜ紙の保険証が廃止?マイナ保険証導入の目的と社会的背景
マイナ保険証導入の背景として、医療機関との連携を向上させる目的があります。マイナ保険証であれば過去に処方した薬や特定健診などの情報を電子データとして医師・薬剤師がスムーズに共有できるため(情報提供に同意した場合)、患者の状態を把握しやすくなり、より良い医療を提供できるようになります。また、健康保険証の情報や薬の情報を毎回入力する事務作業も不要となるため、医療現場で働く人の負担を軽減する目的も兼ねているのです。
これまでの健康保険証の有効期限、注意点は?
私たちが今持っている紙の健康保険証の有効期限はいつまでなのでしょう。ここでは現在の健康保険証の有効期限や注意点について解説します。
紙の健康保険証の有効期限
健康保険証の有効期限は、人によって異なります。「後期高齢者医療制度」の加入者、「国民健康保険」の加入者は一般的に2025年7月末または8月末が期限となっています。ただし国民健康保険の有効期限は自治体によっても異なり、例えば東京では西東京市と三宅村は7月末、それ以外は9月末に期限を迎えています。また会社の健康保険組合などの「被用者保険」の加入者の場合、基本的に2025年12月1日まで使用可能です。
「自分の保険証はいつ切れる?」の見極めポイント
健康保険証の有効期限は、保険証券面に記載があります(右上など)。まずはお手持ちの健康保険証の有効期限を確認しましょう。なお有効期限の記載がない保険証もあり、その場合は原則として2025年12月1日まで利用することができます。
期限が過ぎたらどんな不都合が起きるか
有効期限が切れ次第、現在の健康保険証は利用できなくなります。たとえば7月末期限の健康保険証をお持ちの方の場合、8月以降はマイナ保険証もしくは資格確認書を使って医療機関を受診することになるのです。なお期限切れの健康保険証しか保持していない場合、保険証なしと見なされ、医療費が全額負担となるリスクがあります。
