失ってから気づいた“夫婦の絆”、あまりに寂しい老後
友人たちに相談したAさんでしたが、「それはあまりにもお前がひどすぎる」と誰にも味方してもらえず、諦めて離婚に応じることにします。退職金、貯蓄、そして年金まですべて半分に。一人きりになったAさんは、これからなにをすればいいのか、途方に暮れてしまいました。
一方、妻は新しい仕事を始め、生き生きとした人生を再出発させたようです。皮肉にも、老後の生活の明暗はくっきりとわかれる結果となりました。
夫婦とは、お互いにコミュニケーションをとり、協力し支え合ってこそうまくいくもの。パートナーに対して無関心になってはいないでしょうか。時には立ち止まり、お互いを見つめ直すことが、Aさんのような結末を避けるために、なによりも大切なことなのかもしれません。
〈参考〉
厚生労働省:令和4年度 離婚に関する統計の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon22/dl/gaikyo.pdf
内閣府男女共同参画局:令和4年版 男女共同参画白書 夫婦関係が破綻した原因
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/zuhyo/zuhyo00-51.html
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
代表
