プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年10月15日にユーチューブを更新し、巨人の次期ヘッドコーチを独自予想し、現役コーチ2人を候補に挙げた。

「橋上コーチは相手を気遣いながら言える人」
巨人は14日、二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチ(49)が、今シーズン限りで退任することを発表した。
阿部慎之助監督(46)2年目の今シーズン、チームはリーグ2連覇を目指すもリーグ3位に終わった。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは、リーグ2位DeNAに2連敗を喫し、今シーズンが終了した。
二岡ヘッドは、阿部監督1年目から「右腕」として支え、チームのまとめ役でもあった。リーグ2連覇を逃したことから、その責任を取っての退任とみられている。
巨人の次期ヘッドコーチは誰になるのか。DeNAでヘッドコーチを務めた経験を持つ高木氏は、阿部監督の性格を考慮しつつ、候補者の名を口にした。
「阿部監督の性格からしたら、意外と寂しがりやなところがある。話を聞いてやるとか、阿部監督が納得する話をしてあげるとか。そういう人がいいと思う。年上で(阿部監督と)通じ合っている人がいいと思う。OB内部か、他の人か。適任は(作戦戦略コーチの)橋上(秀樹)だと思う。あの人は優秀だわ。物腰とか、言い方とか、相手を気遣いながら言える人。阿部監督も信頼度が高いと思う。そういう意味では、橋上がいいと思う」
「シーズン途中から亀井がずっと阿部監督の隣にいた」
高木氏が候補に挙げた橋上秀樹氏(59)は、阿部監督と同じ安田学園出身で、高校の先輩にあたる。現役時代は、ヤクルト、日本ハム、阪神でプレーし、引退後は複数球団でコーチを務め、楽天ではヘッドコーチを経験。今シーズンから巨人の作戦戦略コーチ兼スコアラーを務めている。
橋上コーチの他に、もうひとり候補を挙げた。阿部監督の大学の後輩となる亀井善行打撃コーチ(43)だ。亀井コーチは現役時代、巨人一筋でプレー。現役引退後、22年シーズンから巨人のコーチを務めている。
高木氏は「亀井でもいい」と切り出し、こう続けた。
「亀井は同じ中央大学の後輩だし。(シーズン)途中から亀井がずっと阿部監督の隣にいたり、いろいろしたから。誰でもいいとは言わないが、気心が知れて、本当に腹を割って話ができる人。二岡ができなかったというのではないが、橋上とか本当に優秀だし。亀井は後輩だし、候補は2人かなと思う。橋上コーチなら、『(球団が)やってくれ』と言ったら、『分かりました』というふうになる」
就任2年目の阿部監督は今シーズン、リーグ2連覇を逃したが、巨人の山口寿一オーナー(68)は9月17日に阿部監督の来シーズン続投を明言した。阿部監督は、就任3年目の来シーズンにリーグ優勝、日本一を目指す。