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乳がんのない世界を目指して——33年目を迎えたエスティ ローダー カンパニーズの乳がんキャンペーン

乳がんのない世界を目指して——33年目を迎えたエスティ ローダー カンパニーズの乳がんキャンペーン

女性の健康を守るために

日本の女性のがんでもっとも罹患(りかん)数が多いのが、乳がんだ。発症の確率は9人に1人とされるが、早期発見ができると完治する望みも高い。エスティ ローダー カンパニーズでは1992年よりエヴリン H. ローダーによって始められた乳がんキャンペーンに取り組んでいる。ピンクリボンをシンボルとした活動は世界中に広がり、これまで60以上の組織をサポート。世界的な研究や教育、医療サービスに対して総額213億円超の支援を行ってきた。日本では、国内最大級の乳がんの研究団体JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)を通じて寄付を行い、研究の後押しをしている。この活動は、病によって妊娠や出産を諦めかけていた女性たちにとっても、大きな希望ともなっている。

自分と大切な人のためにも定期的な検診を

キャンペーン初日は、聖路加国際病院 腫瘍内科 北野敦子副医長(以下、北野)と特別ゲストの神山まりあ(以下、神山)によるトークセッション(丸の内ビルディング マルキューブ1階)で幕を開けた。

北野から「約20年前と比べて罹患率は上昇傾向にある」と衝撃的な一言が。主な原因として食生活の欧米化が挙げられるそう。

すると神山は「罹患しやすい年代は?」と質問。

北野は「30代後半から増えていき、48歳くらいでピークを迎えます。それから60代後半でまた発症の確率が上がるので、40歳前後からは自身の乳房に関心を持つ『ブレスト・アウェアネス』の習慣を身に付けましょう」と、アドバイスも添えた。

その返答を受けて神山は「実はずっと超音波検査だけでしたが、ある時、『超音波だけだと見つかるものも見つからない場合があるから、2つやった方がいい』と教えていただきました。そこからは、マンモグラフィーも受けるようになりました」と自らの「ブレスト・アウェアネス」を披露。

また、トーク内では30〜40代は公私ともに多忙を極める人が多く、自身を疎かにしがちだと話題に。「自分と大切な人のためにも検診を受けましょう」と神山が呼びかけた。

北野からは「乳がん患者にとってまだ十分な選択肢は揃っていないのが実情です。今後も臨床研究を続けて、より多くの方が自分らしい生活を送れるチョイスを提示できるように、励みます」と、心強い言葉を残し、会を締めた。

配信元: marie claire

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