デビューまでの経歴は「美容師」「モデル」「配信ライバー」「グラドル」と華々しく、正直に言って「なんでセクシー女優に?」と不思議に思ってしまうほど。
さまざまなことにチャレンジをして、充実した人生を送っている……と思われた白河さんですが、実はインタビューをしているうちに、けっしてその人生が順風満帆ではなかったことが判明。
現在の「白河花清」を作り上げた、その半生をじっくり語ってもらいました。

◆シングルマザーで、子どもは3人
――白河さんはデビューが2022年、41歳のときですね。「人妻で2児の母」は本当ですか?白河花清(以下、白河):実はシングルマザーで、子どもは3人いるんです。デビュー当時はまだ業界のことを信用できていなかったので、ちょっとカモフラージュしました(笑)。
――そうだったんですか。では41歳でデビューした理由は?
白河:デビュー前は別名でグラドルをしていたんですが、なかなか知名度も上がらず、仕事もなくて。続けるのが難しいと思っているところに、セクシー女優デビューの話が来たんです。
3ヶ月くらい悩んだんですが、結局飛び込んでみることにしました。
――決意した理由は、どのあたりにあるんですか?
白河:40歳って、大きな節目だと思うんです。そうしたら「ほかの40歳がやっていないようなことをやりたい」と思えてきて。「全部脱いで勝負するのも、アリじゃないか」と考えたんですよ。
――しかし、この世界に怖さはなかったですか?
白河:実は、もともとこちらの業界には興味があって。女性としてもっと自分を磨きたい!と覚悟を決めました。
それにシングルマザーだと、パートナーがいないじゃないですか。でも、外で性欲を発散させるのは、少し子どもに後ろめたくて。だけどセクシー女優だと「仕事だから」と割り切れるので、ちょうど良い場所を見つけたな、という感じです(笑)。
◆美容師時代は「カリスマ美容師」として大活躍

白河:はい。美容専門学校を出て、美容師になりました。髪の毛だけじゃなく、社内ではメイク講習のリーダーをしたり、広告の海外ロケに会社代表として参加したり、美容に関すること全般に携わっていたんです。
――月間の最高売り上げが、280万円。当時「カリスマ美容師」が流行しましたが、まさに白河さんもそのひとりだったわけですね。そのまま現在も美容師として活躍していておかしくない経歴ですが……。
白河:そこは結婚と出産が理由です。
ふたりめを出産したときに、子育ての時間が取れなくて、まずはパートタイムになったんですよ。でも結局、辞めることにしました。
会社は「辞めちゃうの?」と惜しんでくれたんですけど、子育てしながらだと売り上げが上がらないんですよ。お客様が来る土日や夜の時間帯になかなか働けないので。
――女性の社会進出における問題点の、まさに実例ですね。
白河:私もすごく葛藤はしました。
女性が仕事でキャリアや経験を積んでも、こういう選択をしないといけないときがあるんだ、と。

