ドキュメンタリー映画監督の想田和弘氏が2026年8月5日にXを更新し、高市早苗首相が熊本地震の被災地を視察する様子をまとめ、首相官邸の公式Xアカウントに投稿された動画について、「プロモ映像ないしプロパガンダ映像です」と指摘した。

「これは首相を英雄化することを目的とするプロモ映像ないしプロパガンダ映像です」
首相官邸の公式Xアカウントが投稿した動画は、「プロモーションビデオかよ」「BGMは要らない」「選挙の時のPR動画のようだ」「わざわざこんな演出しなくて良い」などの声が相次いでいる。
動画では、高市氏が自衛隊のヘリコプターに乗り込んだり、機内で合掌したり、被災者の話を聞いたりする様子をまとめてBGMを付けていた。高市氏が熊本地震の被災地を視察した8月3日、首相官邸の公式Xアカウントが投稿したものだ。
この投稿に対し、立憲民主党の蓮舫参院議員は6日、「首相官邸の広報予算をヒアリングします。この動画を作成し公表することを止めない今の総理と官邸は論外として、国民の税金で何をしているのか」とXで批判。「愛国とはなにか。憤りしか覚えない」と訴えた。
同党の小西洋之参院議員も5日、「BGM付き動画には驚きましたが、被災対策は不十分です」と言及し、災害対策の遅れなどについて具体的に説明していた。
こうした中、想田氏も5日にXを更新し、首相官邸が公開した動画を引用リポストしたうえで、「カメラワーク、音楽、映像の使用箇所などを分析すれば、これは首相を英雄化することを目的とするプロモ映像ないしプロパガンダ映像です。映像の作り手として、それ以外の解釈は不可能です」と指摘。
続けて、「気になるのは、一般の人がどう感じるかです」とし、「作り手の意図通り、感動するのか、逆に胡散臭く感じるのか」とコメントした。
木原稔官房長官は5日の記者会見で、「被災地の状況をコンパクトにまとめた動画というのはこれまでも行ってきている」と説明。BGMを付けたことについては、「被害の状況を視察した際の様子を、国民の皆さまに分かりやすくお伝えするための手法の 1つ」としている。