気分が落ち込んでいる?「インビジブル・デー」を実践すれば、笑顔が戻るかもしれない
ハイペースで進む日常生活と、スマートフォンに常に張り付いているという厄介な習慣のせいで、長い間、自分のための時間を作っていないかもしれない。この問題を解決するために、専門家は「インビジブル・デー(見えない日)」を取ることをすすめている。それは世間から姿を消し、自分だけのために存在してよい日のことだ。この習慣は、気分とメンタルヘルスに良い影響を与える。
スマートフォンに絶え間なく届く通知、気持ちを沈ませるようなニュース、個人的な悩みなど、脳が毎日処理する情報量は圧倒的である。
日々の生活のペースやあらゆる責任から逃れることは難しいものだが、自分自身をケアするために休息する時間を確保することは非常に重要だ。そのためには、「インビジブル・デー」と呼ばれる習慣を定期的に取り入れるといい。その内容はシンプルだ。1日、世間から姿を消し、自分自身のためだけに専念する日を作るのだ。
この試みを確実に成功させるためのルールはたった一つだけ。それは、実践中はスマートフォンを脇に置いておくことである。
自分自身を大切にしようと心がけること
「『インビジブル・デー』という表現を初めて聞いたとき、私が思い浮かべたことのひとつは、徹底的なセルフケアという概念でした」と、臨床心理士のTychelle Graham-Moskowitz(タイシェル・グラハム・モスコウィッツ)氏は米版『HUFFPOST』で説明している。
この用語は、セルフケアという考えに「意図」という要素を結びつけるものであり、それがこの概念の背後にある目的だ、と彼女は説明する。つまり自分の体と心が必要をしているものを与えるための空間を作ることだ。それは、夜明けから夕暮れまで毛布にくるまって丸1日休む日でも、街中を歩き回って新しい場所を探索する時間でもよい。
「『インビジブル・デー』を積極的に選ぶことの素晴らしい点は、それが能動的で意図的なプロセスであるということです」と、結婚と家族問題に関するセラピストの資格を持つJennifer Chaiken(ジェニファー・チェイケン)氏は語る。すなわち自分自身のために時間を作ることは、自分が経験していることに対する反応ではなく、意図的に選択するべきことだと彼女は付け加える。完全に消耗してしまう前に、この日を自分に与えることが大切なのだ(チェイケン氏は『HUFFPOST』で、人々は疲れ果ててしまってから、もう携帯は使わないと「反応」することが多いように思うと説明している)。
