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「ポイ活」を筆頭に若年層にはサービス内容浸透も、カード利用促進には長期的な関係構築が重要か【2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査】

「ポイ活」を筆頭に若年層にはサービス内容浸透も、カード利用促進には長期的な関係構築が重要か【2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査】

ゴールド以上のクレジットカード利用は全体の約2割に伸びるも、金融サービス利用はいまだ限定的

携帯電話会社やそのグループ会社が提供する各金融関連サービス(クレジットカード、銀行/ローン、証券、保険)の利用状況を確認すると、ゴールド以上の上位クレジットカードの利用者が、前年から+8ポイントの21%となった。年代別で見ても、いずれの層でも2割前後となっている。一方で、上位クレジットカードの利用状況には事業者間で差が見られ、この違いは、ポイント還元を軸とした「ポイ活」への親和性や若年層に向けた戦略的なアプローチ有無が影響していると推察される。

月々の決済額(金融決済連携プランの還元特典対象となる決済に限る)をみると、「10万円超」利用者は調査全体の10%に対して、上位クレジットカード所有者では42%に達しており、決済規模の違いが確認された。

しかしながら、携帯電話会社グループの金融サービス利用が十分に広がっているとは言い難い。上位クレジットカードの利用は、前年から増加傾向にあるものの現状では約2割にとどまっている。さらに他の金融サービスについても、銀行が2割前後、証券が1割前後にとどまっている事業者も見られ、利用の広がりは限定的であることがうかがえる。

こうした状況を踏まえると、今後の経済圏拡大にあたっては、短期的なポイント付与や還元策だけでは限界があり、通信を核とした金融を含む生活インフラブランドとして、長期的な視点で顧客との関係構築を深めることが重要だと考えられる。

出典:J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査SM [図表2]携帯電話会社グループが提供する金融サービスの利用状況 出典:J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査SM

J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度No.1を発表

総合満足度ランキングは下記の通り。(対象4ブランド)

第1位:docomo(678ポイント)
「使用可能データ容量/通信速度」、「金融・決済特典のよさ」、「プラン内容の説明・案内」、「各種キャンペーン/適用割引」の全4ファクターで最高評価。

第2位:au(655ポイント)

第3位:SoftBank(651ポイント)

J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査SM概要

年に1回、金融・決済連携タイプの料金プランを契約しているスマートフォン利用者を対象に、利用状況や各種経験、満足度を聴取し明らかにする調査。今回で2回目の実施となる。

■実施期間:2025年7月下旬~8月上旬 
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:金融・決済連携タイプのスマートフォン料金プランを契約している人(18~74歳)
■調査回答者数:1,945人

総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価を基に1,000ポイント満点で総合満足度スコアを算出。総合満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に以下の通り(カッコ内は影響度)。

「使用可能データ容量/通信速度」(33%)、「金融・決済特典のよさ」(24%)、「プラン内容の説明・案内」(22%)、「各種キャンペーン/適用割引」(21%)

*J.D. パワーが調査結果を公表する全ての調査は、J.D. パワーが第三者機関として自主企画し実施したものです。

【ご注意】チャートやデータを記事に引用する場合には、出典元として本調査名を明記してください。弊社の許可なく記載された情報や結果を企業の広告や販促・広報活動に転用することは出来ません。

出典:J.D. パワー 2025年携帯電話サービス顧客満足度調査SM [図表3]J.D. パワー 2025年スマートフォン金融・決済連携プラン顧客満足度調査SM

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