五感で巡る4つの“ゆう”体験
『HANARE』には、世界観を形づくるキーワードである4つの“ゆう”があり、いにしえから伝わる京都の美意識を軸に、五感で体験できるプログラムが用意されている。

悠 ── 「悠然」心をほどく宿泊体験
ゆったりとした時間の流れを意味する“悠”。『HANARE』では、客室やロビーの設計そのものが、時間のリズムを緩めるために計算されている。広々とした贅沢(ぜいたく)な空間のある客室は、窓から差す自然光ややわらかな陰影も感じられ、滞在することで心がリリースされていく。

幽 ──「幽玄」 奥深くはかりしれない美しさ
烏丸御池にある香の工房「mikou」と連携し、香りづくりを体験できる調香ワークショップを不定期で開催。複数の香料を自ら調合し、世界にひとつの香を作る時間は、まさに“幽玄”の世界。香りが立ちのぼるその瞬間、目に見えない美が空間を満たし、静けさの中で心が澄んでいく。

遊 ──「遊芸」芸術や趣向を楽しむ遊び心
ラウンジでは、創業二百余年の老舗酒蔵「キンシ正宗」が監修する日本酒の利き酒体験を提供。銘柄ごとに異なる香りや味わいを、専用のおちょこでゆっくりと味わえる。また、三条や四条にある系列ホテルを巡る利き酒周遊も行われており、旅の楽しみが街全体へと広がっていく。

融 ──「融合」異なる要素が混じり合い、新たな調和や価値が生まれる
デジタル茶室「茶幻〜sagen〜」を設けており、伝統と未来が出合う場所となっている。監修に茶道家・梅村尚子氏を迎え、映像・音・香り・味・触感を融合させた五感体験が楽しめる空間に。古典的な所作にデジタルの静謐(せいひつ)さが重なり、京都の「もてなし」の精神をこれまでにないかたちで味わうことができる。
4つの“ゆう”が描き出すのは、京都に息づく調和と余白の美。目に見えるものと見えないもの、古いものと新しいもの。そのあいだに流れる“間”を、ゆっくりと感じられるのが『HANARE』の魅力だ。
暮らすように滞在できる客室
客室は全42室。そのうち半数以上が45平方メートル以上のファミリー・スイート仕様となっている。2名での滞在はもちろん、3〜5名のグループや家族での滞在にも対応し、旅の目的や同行者に合わせて選べる多彩な客室タイプがそろう。
また、室内は2部屋をつなげた横長の構造が特徴で、リビングとベッドルームを緩やかに仕切るカーテンが印象的。色柄が部屋ごとに異なり、京都の四季や街をモチーフにしたグラフィックが透けるようにデザインされている。部屋を完全に仕切らないという“間”の設計が開放感を感じさせ、さらにプライベートな安心感ももたらしてくれる。

インテリアは和に北欧のようなやわらかさを溶け込ませたテイストで、木のぬくもりとグレーを基調としたファブリックが調和し、軽やかでありながら落ち着きを感じる。アクセントとなるテキスタイルや照明のトーンが、空間全体に心地よいリズムをつくっており、まるで自宅の延長線上にあるようなリラックス感と、旅先ならではの特別感が絶妙に交わる空間となっているのが特長だ。
ゆったりと身を預けられる大きめのバスタブも全室に備えられており、シャワーヘッドやドライヤーなどはReFa製品を採用しているので、滞在中の美容タイムも特別な時間へと変わるだろう。トイレ・バス・洗面を分離した構造となっているので、複数人での滞在時も快適に使える設計。
また、部屋着&館内着としてフルレングスの甚平も備えられており、館内のアメニティーバーにはブラシや歯ブラシなどもそろっている。

清水焼の茶器でお茶を楽むこともできるし、ミニキッチンもあるので簡単な食事もできそうだ。さらに、乾燥機付き洗濯機も全室に完備しているので、旅の合間に洗濯を済ませて翌日に備えるといった、暮らしのリズムまで支える機能性がうれしい。
細部に至るまで京都の美が融合したデザインで五感を休め、心をリリースさせてくれる『HANARE』の客室は、旅をする人の日常と非日常を心地よくつないでくれる場所となりそうだ。

