ログハウスの注意点
ログハウスを建てる際は、あらかじめ次の注意点を押さえておくことが大切です。
定期的にメンテナンスをする必要がある
ログハウスは、乾燥や木材の重みにより収縮するため、壁が下がってくることがあります。
ボルトの調節やジャッキ・スペンサーを抜く「セトリング」といったメンテナンスを定期的に行うことが大切です。
また、木材が雨風にさらされるログハウスは、定期的な塗装が欠かせません。モルタル壁やサイディングの塗装サイクルは10~15年ですが、無垢材のログハウスは3~5年の短いスパンで塗装を行う必要があります。
雨漏りによる修繕費用がかかる場合がある
ログハウスは一般的な木造住宅に比べて雨漏りしやすいため、修繕費用がかかる場合があります。
雨漏りの要因は、丸太が水分を吸収すること、ノッチと呼ばれるきざみの部分から雨粒が侵入することです。
丸太の収縮など雨漏りの予測は立てにくいため、修繕費用が膨らんでしまう可能性も考慮しておく必要があります。
防火地域には建てられない
ログハウスは防火地域には建てられません。たとえば、東京23区内は防火地域、準防火地域のため、ログハウスの住宅や店舗を建てることは禁止されています。
ただし、防火認定取得しているログハウスで一定条件をクリアしている場合は、建築が認められるケースもありますが、費用や手間がかかるでしょう。
丸太タイプはほこりが溜まりやすい
ログハウスはその構造上、壁面の凹凸にほこりが溜まりやすいのがデメリットです。人の出入りや動きが多い場合は、より多くのほこりが溜まるため、こまめな換気や掃除が必要です。
建物の規模や用途に応じて、ほこりが溜まりにくい角ログタイプを選ぶと管理しやすくなります。
ログハウスに必要なメンテナンス
ログハウスは定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、ログハウスに必要なメンテナンスを確認しておきましょう。
外装塗装
木材を使用して建てられるログハウスは雨風や紫外線によりダメージを受けやすいため、定期的に外壁塗装をする必要があります。塗装のメンテナンスの目安は3~5年です。
ログハウスの再塗装は、「洗浄」「乾燥」「塗装」の3つの行程があり、まず水洗いをしてほこりや汚れを落とし、数日乾燥させたうえで塗装をします。
外壁塗装は、きれいな状態を維持し、腐食などのトラブルを防止するためにも大切なメンテナンスです。
セトリングの調整
ログハウスの木材は水分を含んでおり、乾燥とともに収縮し、重みによって沈みます。これはセトリングと呼ばれるものです。
セトリングに対応するために、ログエンドや梁が通っているボルトを閉めたり、階段を調整したりして、調整を行います。
ログハウス完成直後は含水量が多く、セトリングの影響が大きいですが、2~3年程度でほぼおさまります。
ヤニ取り
ログハウスは自然素材を使用して建てられるため、ヤニ取りが必要です。
ヤニは樹液のことで、松科の樹木に多く含まれており、気温が高くなると、固まっていたヤニが表面や切り口から染み出すことがあります。
人体には無害ですが、塗装が剥がれやすくなったり、衣服に付着したりすることもあるため、再塗装の際に取り除きましょう。
ヤニ取りは、ヤニ取り剤を使用して拭き取る方法と、ヤニが固まっている状態で剥がし取る方法があります。
コストを抑えてログハウスを建てる方法
コストを抑えてログハウスを建てたい場合は、次の方法を検討するのがおすすめです。ここでは、コストを抑えてログハウスを建てる方法をご紹介します。
安い建材を利用する
ログハウスに使用する建材を単価の安いものを利用するのもコストを抑えて建てる方法として有効です。
ログハウスに使用される木の種類は「スギ、パイン(マツ)、ヒノキ」ですが、価格はこの順でスギが最も安価で、ヒノキが最も高価です。
ただし、それぞれの樹種の中でも品種が分類されているため、品種や仕入れ先によって価格が逆転することもあります。
材木を仕入れる際に、どの木が安価か業者に聞いてみてください。
マシンカットで加工する
ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。
安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。
セルフビルドする
ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。
安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。
シンプルな構造にする
ログハウスを安価で建てたい場合は、機械で加工するマシンカットを選びましょう。
ハンドカットは長い木材や短い木材も適切な加工が施されます。
しかし、手作業で加工するため、手間や時間を要し、加工後の木材の単価が高くなりがちです。安く抑えたい場合は、マシンカットの木材を使用しましょう。
低コストで建てられる業者に依頼する
低コストで建てられる業者に依頼するのも、費用を節約して建てるポイントです。
業者により、同じ工程でも必要な費用は変わってきます。複数の業者に同じ条件で見積もりを取って、費用が安価な業者に依頼するとよいでしょう。
ただし、相場からかけ離れた業者は、施工に問題がある可能性があります。安さだけで選ばずに、ホームページなどで施工事例などの詳細を確認しましょう。
