◆1番人気の最有力はオークス馬カムニャックか

鞍上を務める川田将雅騎手も「素質の高い馬」「オークス馬ですから、それだけの能力を元から持っている馬」と相棒の実力を絶賛。最も戴冠に近いのはこの馬で間違いないだろう。
強いてカムニャックの不安材料を挙げるとすれば、ローズS組が2015年ミッキークイーンを最後に秋華賞を勝っていないことか。過去10年で【1-3-5-47】と、かつてのような王道ローテにはなっていない。また、カムニャックは唯一、京都で走ったエルフィンSも0秒8差の4着と凡走している。抜けた1番人気に推されるようなら疑ってみるのも手だろう。
◆距離がカギを握るエンブロイダリー
一方で、桜花賞を勝ったエンブロイダリーは9着に沈んだオークス以来の出走。過去10年の前走オークス組は【6-1-3-16】と、秋華賞で好成績を残しているが、同馬には距離の不安が付きまとう。父アドマイヤマーズはマイル路線で活躍したスピード馬で、産駒の距離適性もやはり短距離寄り。芝では1200mで最も高い勝率を叩き出しており、距離が延びれば延びるほど勝率は下降傾向にある。
手綱を握るC.ルメール騎手は「2000mの内回りはちょうど合うと思います」と自信をのぞかせているが、やはりベストは1600m前後だろう。

