米トランプ大統領がICC(国際刑事裁判所)の赤根智子所長に制裁を加えると発言したことを受けて2026年8月23日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)がICCと日本の関係についてとりあげたが、高市首相の反応を批判する声が出た。

トランプ大統領はかねてからICCを批判してきた
ICCは個人の戦争犯罪を裁く常設の国際機関として2002年に設立され、ジェノサイド(大量虐殺)、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪が対象となっている。2023年3月にはウクライナから子どもたちを連れ去る計画を進めた「戦争犯罪」の容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状が出ている。2024年11月にはガザの住民を意図的に飢えさせ大量の殺害・迫害した「戦争犯罪」と「人道に対する罪」の容疑でイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状が出された。
ICCに対してトランプ大統領はかねてから「管轄権も正当性も権限もない」と批判、ICCの判事や検察官らを制裁の対象にしてきた。高市総理は今回の決定に「大変残念に思っている。これからも米国を含む関係国と意思疎通を継続しながら対応していく」と話した。
「所長選挙ではサポートしたのに、はしごを外した印象」
この発言について、ビジネスと人権研究所・代表理事の谷口真由美さんは「国際法の末席にいる者として高市総理の『残念』という発言が残念だった。日本政府はICCの所長選挙の時に赤根さんをサポートしてきた。サポートをしたのに、いきなりはしごをはずしたような印象を受ける。日本はICCへの最大のお金の拠出国であり、裁判官も検察官も出し続けてきた。なんでここまでアメリカの顔色をうかがって残念という言葉しかでてこないのか」ともどかしそうだった。
日本政府の動きが国際的にも注目されているという。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)