◆自分のためでなく、人に喜ばれる行動の価値

通勤時間を短くする、家事を外注する―。
お金で自分の時間を守ると、心や体力に余裕が生まれます。
成功している社長が運転手付きの車やタクシーを使うのは、贅沢のためではありません。移動時間も仕事に充てられるよう、効率を買っているのです。
高級時計をひと通り買い集めてこられたお客様が、結局毎日つけているのはアップルウォッチだったりもします。これも機能性を優先し、時間効率を選んでいるといえるでしょう。
私も往復2時間の通勤をやめ、オフィス近くに引っ越してからは、浮いた時間でジムに通えたりと、日々の充実度がぐっと上がりました。
時間に余裕があると、大切な人に丁寧に向き合えたり、自分の人生の可能性を広げるための努力もできるようになります。
③自分ではなく、人のために使う
自分より、誰かのためにお金を使ったほうが幸福度は高まる―。
成功されている社長の方には、良い食材を買ってきては社員や仲間に料理を振る舞うのが好きな方が非常に多いです。
先日、堀江貴文さんの食事会にお邪魔した際、参加者100人分の料理を堀江さんがせっせと一人で作ってくださっていました。
夜の世界でも、ホステスたちが心から信頼を置くお客様は、ただ自分が飲みたいときだけでなく、ホステスの誕生日やお店の周年など、相手が喜ぶタイミングで飲みにいらしてくださいます。
人に喜ばれる行動そのものが自身の幸福度を高めるといわれていますし、そうした人の周りには自然と人が集まってきます。
◆お金は減っても、新たな“資産”が増えていく
以上の3つが、行動経済学でいう「幸せになれるお金の使い方」です。あなたなら何にお金を使いたいですか?
お金そのものは使えば減ってしまいますが、「思い出」「時間」「人間関係」という新たな資産が増えていくーーそんな価値あるお金の使い方を、富裕層でなくても意識したいですね。
<文/山崎みほ>
―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―
【山崎みほ】
経済レポーター。証券外務員一種/行動心理士。 株式投資情報のレポーターとして、上場企業の取材記事や経済ニュースを執筆。Yahoo!ファイナンス、YouTube等メディアでは上場企業社長のインタビューも行う。また、銀座の高級クラブでホステスとしても勤務、心理学と行動経済学の知識を基にNo.1を獲得。経済レポーターの深い洞察力と人気ホステスとして培った対人関係術を融合し、夜の世界では1日40組、昼間の営業職では成約率90%の成績を上げるなど、昼夜問わず結果を出すスタイルを築いている。Xアカウント:@mihoy001

