◆「同等クラスの堅守速攻チーム」をどう倒すか
前回大会を今一度思い出してほしい。ドイツ戦やスペイン戦のインパクトが強すぎて忘れ去られがちだが、グループリーグでコスタリカ代表に敗れており、決勝トーナメントではクロアチア代表にPK方式の末に負けて敗退した。日本代表が試合の主導権を握る時間帯が多かったにもかかわらずである。当時から変わらず、「同等クラスの堅守速攻チーム」を相手にした場合は、大きな成長は見せられていない。FIFAワールドカップの抽選会は12月5日(日本時間6日)に予定されており、11月に予定されているガーナ戦(11月14日)とボリビア戦(11月18日)までの結果を受けたFIFAランキングをもとにポッド分けされる。ブラジル戦の勝利で日本はほぼほぼポッド2が確定したわけで、前回大会のように優勝経験国2チームと同グループになることはまずない。
うち1チームは優勝経験国に匹敵するような強豪、あるいは開催国になるが、残りは同等クラスとの対戦になるといっていい。まだ対戦国が決まる前で尚早ではあるが、同等クラスを相手にどう勝つかという策は本大会を勝ち抜くうえで絶対条件になる。
◆サイド攻撃のみでは行き詰まる可能性が高い
同等クラスとの対戦を想定したときに、ピックアップすべきは攻撃面になるだろう。そういった相手からどう得点を奪うかが課題といっていい。現在の日本代表が攻撃面で強みとしているのは、サイドからの攻撃になる。実際に、今回のパラグアイ戦とブラジル戦でも伊東純也からのクロスが得点に結びついている。また、三笘薫、堂安律、中村敬斗、久保建英のように単身で突破できる選手もおり、サイド付近からのフリーキックやコーナーキックなどセットプレーの数が増えることも想定できる。
サイド攻撃を中心にセットプレーなども含めて磨きをかけていくのはもちろんなのだが、それだけでは一辺倒の攻撃となり本大会を前に研究してきた相手には守り切られてしまう可能性が高くなる。2014年のブラジル大会でもサイドから多くのクロスを入れたが、守り切られてしまっている。

