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【プロが解説】旅行需要を狙う詐欺が急増! “偽予約サイト”にだまされないための3つのチェックポイント

【プロが解説】旅行需要を狙う詐欺が急増! “偽予約サイト”にだまされないための3つのチェックポイント

秋は紅葉や温泉などの旅行需要が高まる季節。11月には祝日が二度あり、旅行の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。そんな旅行需要に便乗し、現在、偽予約サイトやフィッシング詐欺が増加中。確かに予約をしたはずなのに、現地に到着してから「予約が入っていない」と言われたり、クレジットカード情報を知らないうちに悪用されたりする事例も頻発しているもよう。
そこで今回は、偽の予約サイトにだまされないためのチェックポイントを解説します!

教えてくれたのは……
BBSS株式会社 取締役 執行役員 / プロダクト本部 本部長
森 尚久さん
ソフトバンクグループでセキュリティソフトの営業・マーケティングを統括後、国産ネット詐欺対策製品の開発・企画に従事。2025年6月、『詐欺ウォール』を新ブランド『みやブル』へリブランディングし、事業責任者兼スポークスマンとして普及を推進。メディア出演や講演を通じ、検知ログ分析や啓発活動で社会全体の被害防止に取り組んでいる。

どんな偽予約サイトがある?

偽の予約サイトの増加に伴い、詐欺の手口も多岐にわたっています。ここでは、ほんの一例をご紹介します。

旅行会社J社の場合
オンライン予約サービスを装った偽サイトが確認されています。ロゴや名称を無断使用して正規のサイトであるように見せかけ、個人情報やクレジットカード番号などを入力させるという手口。さらに、「宣伝を手伝うと報酬がもらえる」といった内容でSNSでの宣伝協力を装った詐欺まで発生しています。

旅行会社Y社の場合
偽のネット広告が確認されています。広告内のリンクにアクセスすると、正規サイトを装った偽サイトに誘導され、金銭や個人情報を騙しとる手口です。旅行会社Y社公式サイトでも注意喚起が出ています。

交通関連サービスでも被害が……
旅行に関する詐欺は宿泊予約だけでなく、鉄道や飛行機、高速道路など交通関連サービスでも横行。利用者を狙った偽サイトが確認されています。例えば「自動退会」「利用制限の解除」「ワンタイムURLのお知らせ」などのメールから偽サイトに誘導しようとするフィッシング詐欺。またETC利用照会サービスをかたるフィッシング詐欺も確認されており、こうした交通系のネット詐欺は毎年夏休みやゴールデンウィーク、シルバーウィークといった大型連休の時期に増加する傾向があります。

ココに注意! 偽予約サイトの特徴

近年はAIを悪用した偽装も増えており、文章や写真が精巧に作られている偽サイトも増加中。また正規サイトの情報やデザインをコピーしている場合もあり、画面だけを一見して区別するのは難しくなっています。個人情報やクレジットカード番号を入力することはせず、正規サイトかどうかを確認しましょう。

予約をしようとしているサイトに次のような特徴がある場合は危険性が高いです。

・料金が極端に安い
・「本日限定」など購入を急かすような表現が多い
・「銀行振り込みのみ」「クレジットカード前払いのみ」など支払い方法が限定されている
・問い合わせ先や会社情報が実在しない
・URLが正規と微妙に異なる(例:よく見ると文字が入れ替わっている)
・日本語が不自然(機械翻訳されているような口調)

偽予約サイトにだまされないための3つのチェックポイント

ホテルや飛行機、新幹線などのオンライン予約に慣れている人はもちろん、そうでない人も「自分は大丈夫だろう」と、思い込むのはやめましょう。決済を行う前に、3つの項目をチェックして本当に安全なサイトかどうか見極めることが大切です。

1. ドメインやURLをチェックする
サイトのアドレス欄を確認し、ドメイン名が正しいかどうかをチェックしましょう。しかし実際にはURLの細かな違いを見分けるのは簡単ではありません。予約やチケット購入の際はSNSやインターネット広告からではなく、 あらかじめブックマークしておいた正規サイトからアクセスしましょう。スマートフォン環境の場合はなるべく公式アプリを利用することをお勧めします。

2. 運営会社・連絡先の存在をチェックする
運営会社名や所在地、旅行業登録番号等の情報をチェックしましょう。海外事業者が運営する サイトでは、会社概要や問い合わせ窓口の情報が曖昧なケースがあります。偽サイトでなくてもトラブルになった際はリスクが高いと考え、慎重に利用しましょう。所在地の住所を地図検索し、実在を確認するなどの手段も有効です。

3. 決済方法、口座名義をチェックする
支払い方法が「銀行振込のみ」や「クレジットカードのみ」といった形で極端に限定されていないか確認します。クレジットカード決済画面では通信が暗号化されているか(アドレス欄に「https://」と鍵マークが表示されているか)もチェックしましょう。ただし最近では「https://」や鍵マークが表示される偽サイトもあるため安全を完全に保証することはできません。

これらのチェックに加えて、詐欺対策ソフトやセキュリティソフトなどのツールを利用した対策も効果的です。偽サイトにアクセスしようとした際にツールが自動で警告やブロックをするため、うっかり偽サイトで予約してしまうリスクを減らすことができます。
例:ネット詐欺対策ソフト「みやブル」

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