◆「就活するなら“ガクチカ”も考えないと」
アイドルに興味を持ったのは高校1年生。初めて買ってもらったスマホでK-POPアイドルのミュージックや番組に夢中になった。いつしか自分もそうなりたいと思って、大学1年生のときにひとりで韓国に渡り、現地の事務所が開催するオーディションを受けて合格。練習生としてデビューを目指していたが、コロナ禍の影響でプロジェクトが中止になってしまい帰国を余儀なくされた。
アイドルはステージに立って、ずっと輝いている存在。そんな姿に憧れたからこそ、弱い部分を人に見せられなかった。加えて、「僕青の年長メンバーとして頼られる存在でいたい」という意識がストイックな彼女を余計に苦しめることも多かった。7枚目シングルで青空組として名前を呼ばれた瞬間も、喜びより不安で体が震えていた。

◆青空組で抱く使命感「爪痕を残さないといけない」
青空組としての活動が徐々にスタート、環境が大きく変わったことで、新たな課題にもぶつかっている。それでも、「気合いと努力だけは誰にも負けたくない」と力を込めた。
最後に雲組メンバーにあてた手紙は渡したのか?と尋ねると、首を横に振った。「文字にしなくてもお互いの気持ちはちゃんと伝わっていますし、今さら渡すのも野暮じゃないですか。手紙は私の心の中だけに留めておきます」と言って、レッスンに向かっていった。
雲組で輝きを増した彼女の才能が、青空組で開花する日はまもなくだ。
<取材・文/吉岡 俊 撮影/山田耕司(扶桑社)>
―[あの日夢見た雲組]―

