いつまでも輝く女性に ranune
最低賃金、過去最大66円アップで生活は楽になる?試算してみた!

最低賃金、過去最大66円アップで生活は楽になる?試算してみた!

最低賃金でも未来は作れるか?FPが教える6つの資産形成術

最低賃金での貯蓄や投資は不可能なのでしょうか。結論から言えば、簡単ではありませんが、少額からでも未来への資産を築くことは可能です。

最低賃金でも未来は作れるか?FPが教える6つの資産形成術

1)支出の「見える化」と徹底的な見直し 
資産形成の基本は、自身の支出を正確に把握することです。まずは1カ月分の支出を書き出したり、マネーフォワード、Zaim、Moneytreeなどの家計簿アプリを活用するなどして「お金の流れ」を可視化し、無駄を洗い出しましょう。

2)固定費の削減
家計へのインパクトが最も大きいのが固定費です。特に通信費は、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで月数千円の節約が可能です。また、家賃は収入の25~30%以内に抑えるのが理想とされます。シェアハウスやルームシェアも選択肢に入れ、住居費を圧縮しましょう。

3)変動費の節約
食費や日用品、交際費などは、工夫次第で減らせる支出です。しかし切り詰めすぎるとストレスとなってリバウンドの可能性もあるため、「無理して減らす」よりも「選ぶ」意識にすると良いでしょう。「外食は特別な日のご褒美に」「毎日のコンビニ習慣をやめて、週1回だけ好きなものを買う」「本当に必要なサブスクだけにしてあとは解約する」など、メリハリをつけた使い方にして「本当に好きな、必要なものにはお金を残してそれ以外を減らす」ようにすれば、ポジティブに取り組めます。

4)「緊急予備資金」を確保する
 必ず確保すべきなのが生活費3~6カ月分の「緊急予備資金」です。収入に余裕がないからこそ、病気やケガ、急な失業といった不測の事態で生活が破綻しないためのセーフティーネットが不可欠です。毎月数千円でも構わないので、給与天引きの財形貯蓄や自動積立定期預金などを利用して、強制的に貯める仕組みを作りましょう。

5)少額から始める「NISA」での資産運用 
新NISAを活用し、月1000円からインデックスファンドに投資してみましょう。全世界の株式に分散投資するインデックスファンドなどを毎月コツコツ積み立てることで、複利の効果を活かし、資産を育てることが可能です。例えば、毎月1万円を年利4%で20年間積み立てれば、元本240万円が360万円程度に増えるという試算もあります。ただしリスクの取り方により元本割れの可能性はあり、「必ず増えるものではない」ことを認識しておく必要があります。

6)「自分への投資」で収入を増やす 
「節約して余ったお金を貯める・増やす」だけでは限界があります。長期的に家計を安定させるには、自分に投資して収入を増やすことが欠かせません。これは最もリターンの大きい投資の一つです。国家資格や技能資格、ITスキル・デジタルスキル、語学力などのスキル習得や資格取得で自分の専門性を高め、時給アップや正社員登用を目指しましょう。クラウドソーシングでの副業も、月1~2万円の追加収入が期待できます。

まとめ~賃上げは一歩前進、でも現実は変わらず~

2025年度の最低賃金大幅引き上げは、働く人にとって間違いなく良いニュースです。平均66円の引き上げは過去最大で、全都道府県で1000円を超えたのも初めてのことです。

ただ、実際の生活を考えてみると、まだまだ厳しいのが現実です。家賃、食費、光熱費…どれを取っても値上がりが続いている中で、時給が60円ちょっと上がったところで、劇的に暮らしが楽になるわけではありません。

それでも家計を見直してみる、少額でも投資を始めてみる、新しいスキルを身につけてみる。こうした小さなことでも、長い目で見れば意外と大きな変化に繋がります。

賃金が上がることを期待しつつも、自分でできることは自分でやってみるということが、今、求められている姿勢なのかもしれません。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

配信元: mymo

あなたにおすすめ