いつまでも輝く女性に ranune
満員電車で通路を塞ぐ外国人観光客のキャリーケースに“イラっ”。乗客の足に当たって…

満員電車で通路を塞ぐ外国人観光客のキャリーケースに“イラっ”。乗客の足に当たって…

◆混雑時に通路をふさぐ外国人観光客の“キャリーケース”

キャリーケースを持つ女性
 松井里奈さん(仮名・20代)は、会社に向かうため、いつものようにホームに並んでいた。

「乗車口の前がふさがっているなと思ったら、全部スーツケースだったんです」

 黒や赤、銀色の大型キャリーケースが、ドアの左右に並んでおり、持ち主は外国人観光客のグループで、2つ抱えている人もいたという。

「本当に入り口が“壁”みたいで、列の後ろの人たちも困った顔をしていました」

 電車が到着すると、彼らは笑顔で会話をしながら先に乗り込み、キャリーケースもそのままドア付近に置いた。奥に進む気配はなく、松井さんやほかの乗客はキャリーケースの間を、体を横にしてすり抜けるしかなかった。

「混んでいるのに……正直“イラっ”としましたね」

 発車後、揺れに合わせてキャリーケースが動き、近くに立っていた人の足に当たった。小さな声で「イタッ」と漏らした乗客に、観光客の一人が軽く声をかけたのだが、キャリーケースを固定する様子はなかったそうだ。

「何度か別の場所にもぶつかっていて、見ていてヒヤヒヤしました」

 次の駅で降りようとした男性が、「Excuse me」と声をかけると、キャリーケースは少しだけ動かされたものの、通路が広くなったわけではなかった。男性は、狭い隙間をかきわけるようにして降りていったという。

 やがて、松井さんの降車駅に到着。キャリーケースと人の間を縫うように出口へ向かい、ホームに降りた瞬間、思わず大きく息を吐いた。

「観光にくるのはいいけど、せめてもう少し周りに配慮してほしいなと思いました」

 電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
配信元: 日刊SPA!

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