◆実の父親に「私を育ててください」と直談判

「2人から逃げるように家出しました。祭りだったから人ゴミに紛れやすかった。公園に隠れたりしながら逃げて、実の父に電話をかけました」
久々に会った父に彼女は頭を下げて「私を育てて欲しい」と直談判したという。音信不通だった実母にも会い、親権を父親に譲る手続きをしてもらったそうだ。
「父の実家がある福井に引っ越しました。でも福井は方言がきつくて何言ってるかわからないし、転校生などほぼこない辺鄙な地域だったのでいじめられました。すごく大きくて立派な家で父と祖父が住んでいましたが、これまた掃除ができなくてゴミ屋敷。しかも外面がよくてふだんは気前もいいのに、私の学費とかは一切出さないというスタンスで」
◆家は大豪邸なのに学費は出してくれず…
完全にネグレクトの状況だった。
「中学生になって、思いっきりグレました(笑)。夜、家を抜け出して、24時間やっているゲームセンターに入り浸って高校生と遊んだり。祖父からは暴力もたくさん受けましたが、そんな祖父が死んだんです。思わず『やったー!』と声をあげました。
ただ、この頃から体調がすぐれない日が続いて、入退院を繰り返すようになって。いろんな病気で入院しましたが、なんにせよ、学校の授業はそんなに出ていなかったです」
高校はアルバイト禁止だったが、彼女は父親から学費を出してもらえず、自力で稼ぐしかなかったそうだ。当時は近所のマクドナルドで時給750円だったにもかかわらず「月12万円は稼いでいました」というからすごい。
「接客を褒められて、マックのコンテスト出場をすすめられたこともあります(笑)。ただ、もう疲れちゃったんです。学校行くためにこんなに働かなきゃいけないことに……」
高校を退学して、次に働いたのはライトオン。時給は地元では破格の950円だったそうだ。
「時給はいいけど、仕事は厳しいことで有名でした。まさか自分が受かるとは思いませんでしたけど、大学生や年上のフリーターと同じ給料で働いていました。バイト以外の時間は、ずっとネット。携帯依存で友達がネットにしかいませんでしたね」

