◆「食べログに低評価をつけるよ?」と悪あがき
一体どうなったのだろうか。「厨房から店主と見られる男性が現れ、『お客さん、いい加減にしてください。迷惑行為をするなら出ていってください』と声をかけました。それでも男性は『迷惑行為なんかしていないだろ。だいたい、客にそんな口を利いていいの? SNSで拡散するし、食べログに低評価をつけるよ?』と脅していました」
これに店主がブチ切れる。
「『うるせえよ。どうとでも書けばいい。おまえみたいなのに食わせるラーメンはねえ。さっさと出ていけ。ラーメンを作ったこともないくせに評論家を気取るんじゃねえ』と、大声で一喝。男性はすっかり元気がなくなって、『僕はラーメンが好きで教えているだけ。お金を払ってきたのにひどすぎる』と涙目になりながら去っていきました」
◆ああいう人がいると“ラーメン好き”が…
迷惑行為の自覚がまるでないことに驚く一同をよそに、フォローを忘れない人物がひとり。「店主は女性に『ゆっくり食べてください。嫌な思いをさせてすみません』と謝っていました。店主の判断に拍手を送りたい気持ちになりましたが、それ以上に『あんな人間がいるのか』とドン引きしました」
石川さんは、目撃した出来事を振り返りながら語る。
「個人のこだわりを他人に押し付ける行為は良くありません。ましてや女性をナンパしようとするなんて、言語道断です。二度と遭遇したくないタイプの男性でした。僕もラーメンが大好きで食べ歩いていますが、ああいう人がいると“ラーメン好き”が奇異の目で見られるのですごく嫌ですよ」
ラーメン店に限らず、ゴルフや釣りなどでも、おじさんが若い女性に対して「教えたがる」事例は多いと聞く。望まれない解説で相手を困らせては、退店命令は当然の帰結だろう。
<TEXT/佐藤俊治>
【佐藤俊治】
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など

